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On the Production
by 井口健二
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■第68回
アン(Xメン)シンガーの契約が発表された。
 そしてこの発表の席で、シンガーは、「何年も前からスー
パーマンには興味を持っていた。実際リチャード・ドナーの
作品には、『Xメン』の世界を映像化する上でいろいろな示
唆を与えられたものだ。自分ではスーパーマンの復活はもっ
と早くても良かったと思うが、今こそ彼を再び舞い上がらせ
るときになった」と抱負を語っている。因に、彼の意志はか
なり早くから固まっていて、McGの降板が発表されるや、
直ちに契約となったようだ。
 ところでこの情報については、その1週間ぐらい前から噂
が流されていて、結局それが現実のものになったものだが、
前回も紹介したように、その実現のためにはいくつもの障害
があった。しかし、その内の“Logan's Run”のリメイクに
ついては、同じワーナーの製作ということで、シンガー本人
は今でも希望しているという説もあるが、すでにワーナー製
作のコミックスの映画化“Constantine”を手掛けたフラン
シス・ローレンスが後任監督に噂されているようだ。
 一方、問題はフォックスでシリーズの前2作を手掛けてき
た『Xメン』の第3作だが、これについてはシンガーと同社
との間では包括的な契約はあったものの、シンガーはそのプ
ロジェクトからは降板することになるようだ。この作品は、
2006年5月5日の公開予定で、このまま進めば“Superman”
のライヴァルとなるものだが、フォックスではこれから後任
監督の選考などが大変になりそうだ。
 また、今回の監督交替で、ワーナーでは今までに用意した
脚本などはすべて白紙に戻すとしており、シンガーの下で、
『Xメン2』も手掛けたマイクル・デュガーティ、ダン・ハ
リスとの共同による新たな脚本が、年末にオーストラリアで
予定されている撮影開始に向けて準備されることになるよう
だ。さらに、前々回報告した製作者の問題も白紙に戻され、
ジョン・ピータースの復帰もないとされている。
 従って、以前から報告されていたJ.J.エイブラムス脚
本による「スーパーマンの誕生から、地球に飛来してのレッ
クス・ルーサー及びクリプトン星からの謎の刺客との闘い」
という物語もどうなるかは判らない情勢で、さらにMcG監
督の下で行われた主役のスクリーンテストの結果も採用され
るかどうかも判らなくなってきた。なおこの主役について、
1週間前に臨時ニュースを掲載したが、この件は僕の誤解の
基づくものだったので削除しました。悪しからず。
 ということで、“Superman”の2006年夏の復活はほぼ決定
になったようだが、ワーナーでは今夏の“Catwoman”の後、
来年夏には“Batman Begins”、さらに“Superman”と続け
て、2007年にはやはりDCコミックスの原作から、ジャック
・ブラック主演による“The Green Lantern”の計画も進め
られているということで、このスーパーヒーロー路線は当分
継続することになりそうだ。
        *         *
 以上、トラブル解消の話題を2つ紹介したが、トラブルの
種は尽きないのが映画製作。続いては新たな問題の発生で、
トム・クルーズの製作主演で進められているシリーズ第3作
“Mission: Impossible 3”から、監督ジム・カーナハンの
降板が発表された。
 この往年のテレビシリーズの劇場版では、1996年の第1作
をブライアン・デ=パルマ、2000年の第2作をジョン・ウー
と、いずれもスタイリッシュな演出をする監督が起用され、
今回の第3作の製作に当っても、当初はデイヴィッド・フィ
ンチャーの起用が発表されていた。しかし、フィンチャーに
他の作品の計画が発表され、その後任として『ナーク』で鮮
烈なデビューを飾ったばかりのカーナハンの大抜擢が発表さ
れたものだ。
 この起用はクルーズの意向が強く働いたもので、このため
クルーズは、『ナーク』の公開に向けて自分の名前を製作者
として冠させるなど、いろいろな協力を行ってきた。とは言
うものの、いきなりのVFX多用の超大作の監督は、如何に

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08月01日(日)
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