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On the Production
by 井口健二
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■第53回
ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイト
レイの再登場、そして2部作で製作されることが発表されて
いるが、今回の情報で、その続編の題名が“Pirates of the
Caribbean: Treasures of the Lost Abyss”になると報告
されている。                       
 因に前作の原題“Pirates of the Caribbean: The Curse
of the Black Pearl”の中で、The Black Pearlというのは
デップ扮するジャック・スパロウ船長が乗船する海賊船の名
前だったが、今回の題名でThe Lost Abyssは、カリブ海に現
れた最初の海賊船の名前という設定だそうだ。      
 なおこの情報は、前作にも参加したFX工房ファンタシー
IIの下請けをしている会社から流れたようだが、すでにFX
合成用のスケッチ(それに付された題名のようだ)なども出
来てきているということで、準備は進んでいるようだ。  
 またデップは、2004年の10月以降のスケジュールを撮影の
ために空けているという情報もあり、2005年夏の公開に向け
て準備は着々という感じだ。              
 一方、ついでと言っては何だが、ヴァービンスキー監督の
情報で、監督の次回作の、2004年2月17日からシカゴで撮影
開始されるニコラス・ケイジ主演による“The Weatherman”
が、パラマウントで製作されることになった。      
 この作品は、シカゴのテレビ局でお天気キャスターを務め
いていた主人公が、疎遠になっていた妻と子供とのよりを戻
そうとシカゴを離れニューヨークにやってくるというもの。
“Wrestling Ernest Hemingway”などのスティーヴ・コンラ
ッドの脚本を、争奪戦の末にエスケイプアーチスツが獲得し
たもので、当初は本拠を置いているソニーで製作を進めてい
たが、ソニー側が計画を断念したために、パラマウントに移
して計画を進めることになっている。          
 ケイジの相手役には、『アバウト・シュミット』などのホ
ープ・デイヴィスも発表されており、『ザ・リング』『パイ
レーツ』に続くようなFX多用の作品ではなさそうだが、ヴ
ァービンスキーは、『ザ・リング』の続編を断ってこの作品
に参加しているものだ。そしてこの作品に続けて、『パイレ
ーツ』の続編ということになりそうだ。         
        *         *        
 お次は、“Kill Bill Vol.2”の公開が待たれるクェンテ
ィン・タランティーノ監督の次回作について、“Inglorious
Bastards”という作品の噂が広がっている。       
 この作品は、2001年の夏、当時ユマ・サーマンの妊娠が発
覚して『キル・ビル』の撮影が1年以上遅れると判明した頃
にも話題になったもので、実は、企画自体は『キル・ビル』
よりも前から立てられていた。             
 内容は、1968年の“Where Eagles Dare”(荒鷲の要塞)
や、1967年の“The Dirty Dozen”(特攻大作戦)のような
第2次世界大戦を背景に、特別な作戦に駆り出された男たち
を描く大型アクション映画ということで、2001年夏の時点で
タランティーノは、戦争映画についてのリサーチと、脚本も
半ば書き上げていたと言われている。しかしサーマンとの再
会で、一時脇に置かれてしまったということだ。     
 その企画が次回作として取り沙汰されているものだが、女
性中心の『キル・ビル』の後に男性中心の戦争映画というの
も、バランスが良いと言えそうだ。           
 因に『荒鷲の要塞』は、『ナバロンの要塞』などの冒険小
説作家アリステア・マクリーンの原作、脚本によるもので、
出入りの手段はケーブルカーのみというドイツ軍の山岳要塞
に閉じ込められたアメリカ軍将校の救出作戦を描いた作品。
リチャード・バートン、クリント・イーストウッドらの主演
で映画化され、連続活劇の復活と言われたものだ。    
 また、『特攻大作戦』については、6月16日付映画紹介欄

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12月15日(月)
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