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On the Production
by 井口健二
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■第48回
摘発した捜査の証拠を集めたというものだ。       
 この物語は、アメリカではテレビ番組などでも広く取り上
げられたが、現在はクィーン自身が上記の題名の自伝を執筆
中ということで、この自伝はランダムハウス社から出版され
ることになっている。そしてその自伝に基づく映画化権を、
ギブスンが主宰するプロダクションのイコン社が獲得し、ギ
ブスンの主演でワーナーで製作する計画だ。       
 なお製作状況は、すでに脚本の執筆を、ナショナル・ジェ
オグラフィックの製作でディズニーが配給するリチャード・
ギア主演作品“Emperor Zehnder”や、ユニヴァーサルでビ
ル・コンドンが監督する“Suger Kings”など、実録ものの
脚本を数多く手掛けているネッド・ゼマンとダニエル・バー
ンズのコンビが、6桁後半〜7桁中盤($)の金額で契約し
たことが発表されている。               
 因に、ギブスンでバイクものというと、フォックス製作に
よる“Mad Max”の新作が先に計画されていたが、今年6月
にナミビアで予定されていた撮影は、イラク戦争勃発の影響
で延期が発表されたままで、その後音沙汰が無いようだ。 
        *         *        
 続いては最新の話題で、9月第3週の全米興行で第1位を
記録したソニー傘下のスクリーン・ジェムズ(SG)社配給
のホラーアクション作品“Underworld”の続編の計画が発表
されている。                     
 この作品は、昨年のミラ・ジョヴォヴィッチ主演『バイオ
ハザード』に続いて、SGが展開する女性中心のアクション
路線に載ったもので、お話は、女吸血鬼の主人公が、敵対す
る狼男の1人と恋に落ちてしまうという、シェークスピアの
『ロミオとジュリエット』のホラー版といった作品。元々は
レイクショアで進められていた計画を、脚本段階でSGが契
約し、アメリカ国内及び海外の配給権を獲得していた。  
 そして9月19日に全米公開され、第1週の週末興行収入で
2180万ドルを稼ぎ出している。この金額は超大作並みとは行
かないものの、いわゆるジャンルムーヴィでは充分に期待に
応えるもの。SGの作品では『バイオハザード』を上回って
歴代最高の成績となっている。そしてその続編の計画が早く
も発表されたものだ。                 
 その発表によると、続編はSGとレイクショアの両社が共
同で製作するもので、すでに前作を手掛けた脚本のダニー・
マクブライドと、脚本監督のレン・ワイズマンが契約を結ん
だということだ。また、前作に主演したケイト・ベッキンセ
イルは、未だ契約はしていないものの同じ役を演じることに
は強い興味を示しているということで、会社側も出来るだけ
早い契約と続編の製作を望んでいる。          
 さらにSG側は、第1作以前の物語も希望しているという
ことで、こちらは第3作としての製作が期待されている。そ
れが作られると全体として3部作の構成となるようだ。  
 因に、SGの女性アクション路線では、すでに『バイオハ
ザード』の続編の“Resident Evil II”が、ジョヴォヴィッ
チ主演で製作されている他、同じくジョヴォヴィッチ主演で
近未来の上海を舞台にした吸血鬼ものの“Ultraviolet”、
さらに女子高生を主人公にしたスパイ・アクションコメディ
“D.E.B.S.”などの計画が進められている。       
        *         *        
 次もホラー映画の話題で、1979年にMGM配給で公開され
た“The Amityvill Horror”(悪魔の棲む家)の実話に基づ
く物語を、再度映画化する計画が発表された。      
 この物語は、元々は1974年にニューヨーク州アミティヴィ
ルに所在する家で起きた親殺し事件に端を発し、その後に生
じた数々の超自然的な出来事を調査した研究者が、その原因
を家に住み着く悪霊の仕業として77年に発表した書物に基づ
くもので、第1作の映画化はスチュアート・ローゼンバーグ

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10月01日(水)
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