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On the Production
by 井口健二
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■チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル、ターミネーター3、ハルク
いる。従ってキャメロンの外れた第3作には、懐疑的な気分
が拭えなかった。
つまり、最終話をキャメロンが作るものとすれば、彼が外れ
た今回の作品は繋ぎの意味しか持たないものであり、結局の
ところは、派手なアクションだけが取り柄の、只のプログラ
ムピクチャーになってしまうと予想していたのだ。
しかし予想は見事に覆された。確かに前半は、『T2』も霞
んでしまいそうな、ど派手なアクションが展開されて、その
辺はにやにやしながら見ていられたのだが…。それから後の
展開は、さすがに、シュワルツェネッガーが前言を翻して出
ただけのことはあるという感じだ。
後は映画を見てもらうことにして、お話は、未来の人類の指
導者ジョン・コナーの抹殺のため、今回は武器内蔵型の究極
のターミネーターT−Xが女性の姿で送り込まれてくる。そ
れを追って、再プログラムされた旧型のT−101も時空を
越えて現れる。
一方、コナーは10年前の審判の日を阻止して以来、人生の目
標も定まらぬまま放浪生活を送っている。そしてバイク事故
の手当のため鎮痛剤を入手しようと忍び込んだ獣医院で、10
年前の女友達ケイトと巡り会う。そこに2体のターミネータ
ーが現れる。
その場は何とか逃げおおせた2人とT−101だったが、T
−101は10年前に破壊したはずのスカイネットの開発が軍
の中で継続されており、その責任者がケイトの父親であるこ
とを告げる。
そして、悪質なコンピュータウィルスに手を焼いた軍の上層
部が、その対抗策としてAI搭載のスカイネットの接続を命
令し、そのAIの意志によって3時間後に人類世界が破壊さ
れることを…。
ターミネーター本人は、前作ほどの人間味はない設定になっ
ている。しかし、車のキーの下りなど、前作からのファンも
楽しめる仕掛けもある。
また、前半のアクションは、ほとんどCGIに頼らず、また
華麗なワイヤーアクションというものでもなく、唯々体力任
せのフィジカルアクションという感じの大迫力で、久しぶり
にこういうものが見られたという感じがした。
さらに後半にもメカアクションや、2体のターミネーターの
死闘などのアクションが満載で、それだけでも充分に楽しめ
る作品になっているのは見事だ。
それに加えてこの展開、ぜひとも早く続きが見たいというと
ころだ。
『ハルク』“The Hulk”
マーヴル・コミックスの『超人ハルク』を、アカデミー賞外
国語映画部門を受賞した『グリーン・デスティニー』のアン
・リー監督が映画化した作品。
アン・リーには文芸監督の印象を持つ。その監督がたまたま
撮った武侠映画が評判になってしまった。だから彼がコミッ
クスの映画化を手掛けると聞いたときには、違和感を感じた
ものだ。ましてやハルクでは、華麗なワイヤーアクションと
いう訳にも行かない。
しかし出来上がった作品は、なるほどアン・リーが手掛けた
だけのことはあるという作品に仕上がっていた。
物語は、ハルクの誕生を中心に描かれる。そもそもの発端か
ら、実験での事故、父親の登場、そして変身、逃亡、拉致、
再逃亡と展開して行くが、これをニック・ノルティ、ジェニ
ファー・コネリーらがしつこいほどにじっくりと描いてみせ
る。
もちろんアクションも見所にはなっている。砂漠地帯を縦横
に走り回っての戦闘ヘリとの戦いや、ゴールデンゲイトブリ
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07月02日(水)
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