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On the Production
by 井口健二
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■第42回
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※このページは、キネマ旬報誌で連載中のワールドニュー※
※スを基に、いろいろな情報を追加して掲載しています。※
※キネ旬の記事も併せてお読みください。 ※
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まずはこんな話題から。
『シカゴ』の大ヒットとオスカー受賞を達成したミラマッ
クスから、更なるミュージカル企画として“Damn Yankees”
のリメイクの計画が発表された。
この作品は、1955年にブロードウェイで初演、58年にワー
ナーで最初の映画化が行われたもので、オリジナルの映画化
では、舞台も手掛けたジョージ・アボットと映画ミュージカ
ルの巨匠スタンリー・ドーネンが監督、タブ・ハンター、グ
ウェン・ヴァードン、レイ・ウォルストンらが出演して、日
本では『くたばれヤンキース』の題名で知られている。
因に、この原題はアメリカでは常套句になっていて、最近
でも『ヤァヤァシスターズの聖なる秘密』などで使われてい
たが、なかなか正しい日本語訳にはなっていないようだ。
そしてこの作品は、オリジナルの振り付けを『シカゴ』と
同じボブ・フォッシーが手掛け(フォッシーは映画化のダン
スシーンに出演もしている)、その94年のブロードウェイ・
リヴァイヴァルを、『シカゴ』でオスカーを受賞したロブ・
マーシャルが演出したということだ。
ということで、『シカゴ』の流れを引き継ぐにはベストの
作品と言えそうだが、お話は、メイジャーリーグ・ベースボ
ールをテーマにして、熱狂的なワシントン・セネタース・フ
ァンの男性が、自分の魂を売り渡すのと引き換えに、愛する
チームに最強のバッターを入団させる契約を悪魔と結び、そ
の結果、彼自身が最強のバッターに変身して大活躍をすると
いうもの。題名のヤンキースとは、現在松井が在籍している
ニューヨーク・ヤンキースのことだ。
これに、主人公とファンの女性とのラヴ・ストーリーなど
を絡めて、初演でブロードウェイの最高の栄誉のトニー賞を
7部門も受賞した名作ミュージカルとなっている。
なお今回の発表は、ミラマックスが、『シカゴ』を製作し
たクレイグ・ゼイダンとニール・メロンのコンビと製作契約
を結んだことが報告されたもので、具体的な映画化のスケジ
ュールなどは明らかにされていない。しかし1、2年の内に
実現すれば、『トゥー・ウィークス・ノーティス』の新庄に
続いて松井の登場もあるかも知れないというところだ。
ただし、ゼイダン=メロンのコンビは、同じくブロードウ
ェイミュージカルの“Guys and Dolls”の映画化の製作契約
を先にミラマックスと結んでおり、またワーナーでフランク
・ダラボン監督の“Fahrenheit 451”、さらにパラマウント
でミュージカル作品“Footloose”の再映画化の計画も進め
ているということで、実現には多少時間が掛かりそうだ。
* *
もう一つミュージカルの話題で、以前にも紹介したアンド
リュー・ロイド=ウェバー版“The Phantom of the Opera”
の映画化の主なキャスティグが発表されている。
まずファントム役は、イギリス出身で『ドラキュリア』の
ドラキュラ役や、日本では秋公開予定の“Lara Croft: Tomb
Raider: Craidle of Life”に主人公の元恋人役で登場する
ジェラルド・バトラー。ファントムが思いを寄せるクリステ
ィーヌ役には、7歳から舞台に立ち16歳にしてメトロポリタ
ン・オペラのヴェテランと呼ばれるエミー・ロサム。彼女の
恋人役に新作“The Alamo” にも出演しているパトリック・
ウィルスン。そして、クリスティーヌに主役の座を奪われる
女優カルロッタ役には、『グッド・ウィル・ハンティング』
などのミニー・ドライヴァの配役が発表された。
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07月01日(火)
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