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On the Production
by 井口健二
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■第40回
ダール原作“Charlie and the Chocolate Factory”の2度
目の映画化に、ティム・バートンの監督が発表された。
因にバートンは、現在はロンドンに居住して、コロムビア
製作“The Big Fish”の仕上げに掛かっているが、その後に
はワーナーで2作品の契約を結んでおり、その1作目に予定
されているストップモーションアニメーション作品の“The
Corpse Bride”に続いて、本作に取り掛かる計画のようだ。
なおダールの原作は、71年にジーン・ワイルダーの主演で
1度目の映画化がされているが、実は、原作者のダールはこ
の映画化が気に入らなかったのだそうで、このため91年頃に
ワーナーがリメイクの計画を立上げたものの、90年に亡くな
ったダールの著作権を管理している遺族の許可がなかなか得
られなかったということだ。
そして98年にようやく許可が下り、直ちにスコット・フラ
ンクや、パラマウントで同じくダール原作の“The BFG”の
脚色を手掛けたグイン・ルウリーらが脚色を行ったものの、
これらの脚色では遺族側の了解を得られなかったものだ。
一方、バートンは、93年に製作したストップモーションア
ニメーション作品の“The Nightmare Before Christmas”が
ダールの考えに近いものと評価され、さらに96年には正真正
銘ダール原作の“James and the Giant Peach”の製作も手
掛けている。なおこれらの作品は、いずれもヘンリー・セリ
ックが監督したものだが、その基本的なヴィジョンはバート
ンが提供したものということだ。
ということで、ワーナーとしては、すでに遺族側の評価も
得ているバートンを迎えることで、一気に映画化を進めたい
という思惑のようだ。またワーナーでは、映画化に続けてブ
ロードウェイでのミュージカル化も期待していると伝えられ
ている。
ただしバートンは、監督するに当っては、当然のことなが
ら先に作られた脚本を採用せず、原作を自ら再イメージ化す
るということで、まずはその脚本の執筆に掛かることにして
いる。そしてロンドンで“The Corpse Bride”の製作を進め
ながら、本作の撮影を行うとしており、この計画だと、2作
品は同じ時期に製作されることになるようだ。
なお“The Corpse Bride”の製作は、マイク・ジョンスン
という監督がバートンのヴィジョンに従って行うことになっ
ている。
いずれにしても、この計画はバートンの脚本待ちというこ
とになりそうだが、ワーナーとバートンでは、以前にも脚本
待ちのままになってしまった企画があり、ワーナーとしては
戦々恐々というところだろう。もっとも今回は、バートンと
ダールは考え方が近く、バートンは自然体で脚色に当れるの
で、以前のようなことはないだろうということだが。
なお“Charlie and the Chocolate Factory”の映画化の
製作は、ブラッド・グレイ、ブラッド・ピットとジェニファ
ー・アニストンが、最近ワーナーに設立したプロダクション
「プランB」が担当することになっている。
* *
お次はちょっとレトロなヒーロー復活の話題で、20世紀の
初頭に一世風靡した“Arsene Lupin”を、本家本元のフラン
スで映画化する計画が発表された。
怪盗アルセーヌ・ルパンは、1905年にフランスの作家モー
リス・ルブランによって創造された盗賊であり、また探偵と
しても活躍したヒーローだが、ルブランは41年に亡くなるま
でに全部で56編のルパン・シリーズを発表している。
同時にルパンは、無声映画時代からスクリーンに登場し、
その第1作は、1917年にアメリカでアール・ウィリアムス主
演による映画化が記録されている。なおこの作品は、それ以
前に発表された舞台劇を映画化したものだったそうだ。
さらに18年にはロシアでも映画化され、19年、20年にアメ
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06月01日(日)
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