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On the Production
by 井口健二
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■8 Mile、ネメシスS.T.X、ハッピー・フューネラル、ボイス、武勇伝、アバウト・シュミット、サラマンダー、ブルークラッシュ
確かにいろいろなものを引き摺っているシリーズだから、そ
れを、それ以外の人にも見せられるようにするというのは並
大抵のことではない。今回は、アクションを大量に入れるこ
とで、その辺はクリアしていると言えるのだろうか。
しかし知っていれば知っているほど面白いことは間違いない
と思う。
『ハッピー・フューネラル』“大腕”
中国No.1ヒットメーカーと言われるフォン・シャオガン監督
の01年の作品。
巨大なセットでアメリカ人監督が『ラスト・エンペラー』の
リメイクを撮影している。しかし彼は演出に行き詰まってお
り、プロデューサーからは代役監督を立てることを提案され
ている。といっても、大物である彼の名前は外せないとも言
われる。
主人公は、そんな監督をテーマにメイキングを作るために雇
われた中国人カメラマン。彼は、英語はほとんど喋れないの
だが、監督の助手兼通訳の中国人女性と共に、監督の全てを
記録している内に、片言の英語で監督と語り合うようになっ
て行く。
そんな中で、彼は中国では70歳を超えた老人の葬式は、大往
生を祝う「喜葬」を行うと話し、監督はその言葉に関心を持
つ。そしてある日、監督のトレーラーに呼ばれた彼は、監督
から自分の「喜葬」を頼むと言われ、その直後に監督は昏睡
状態となる。
こうして主人公は、監督の「喜葬」を実現すべく奔走し始め
るのだが、イヴェントプロモーターを巻き込んだところで資
金の無いことを知らされる。そして資金集めのためにスポン
サーを集め始めたことから、大混乱が始まってしまう。
しかも、監督は昏睡状態ではあるものの、死亡してはいなか
ったのだ。
シャオガン監督は、黒澤明監督の葬儀の模様を見てこの物語
を思いついたそうだ。日本でも葬式がテーマの映画は何本か
あるが、この作品は、葬式と言うよりはイヴェントがテーマ
な訳で、そこに葬式を持ってくることで、ちょっとした人情
話にしているものだ。
そして配役では、アメリカ人監督役にドナルド・サザーラン
ド、プロデューサー役にポール・マザースキーを招いて、か
なりしっかりした作品になっている。
結末は見てのお楽しみだが、ほのぼのとしてちょっと良い感
じだった。なお原題は、大物監督という意味だそうだ。
『ボイス』“Phone”
台湾、スペインに続いて、今度は韓国から、かなり強烈な
chillerが届いた。なお原題は、英語の上にハングルが重な
って表示されるが、ハングルは立の上の点が無い形の下に亡
の字がある様な文字で、これでフォンと発音するようだ。
事件は、援助交際を告発する特集記事を書いてストーカーに
襲われるようになった女性記者が、携帯電話を変えたことか
ら始まる。その携帯には、取り扱い店で番号が一つしか指定
されず、その番号を付けたのだが、そこに謎の電話が掛かっ
てきたのだ。
さらにストーカーから身を隠すために、知人の富豪の引っ越
し前の家で暮らすようになった彼女の周囲で、いろいろな異
変が起こり始める。そしてその標的に、富豪の子供が選ばれ
てしまう。しかも彼女には、その子供に対する特別な事情が
あった。
自分のため、そして標的にされた子供を救うために、彼女は
真相の追求を始める。
韓国では、昨年の夏に公開されて『スター・ウォーズ・エピ
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03月02日(日)
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