ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460434hit]
■散歩する惑星、北京ヴァイオリン、二つの塔、クローサー、ロストイン、ノーグッド、レプリカントジョー、キャッチミー、ピノッキオ
ュメンタリー番組で、練習場の窓から聞こえてくる我が子の
演奏に至福の表情を浮かべる父親の姿を見た監督が、思いつ
いたという。
もちろん映画の全体はフィクションだが、多分いろいろな実
話に基づくであろうエピソードが、現代の中国の実情を活写
し、その一方で深い感動を生み出している。特に父親の描き
方が、演出、演技ともに素晴らしい。
なお、ヴァイオリン演奏は映画にも登場し、来日公演も予定
されている李伝韻が担当しているが、演じている少年も実際
に音楽院に学ぶヴァイオリニストということで、その演奏シ
ーンは見事だ。
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』
“The Lord of the Rings: The Two Towers”
いよいよ第2部が登場した。
最早ここまで作られると何も言う言葉がない。何しろ最初か
ら最後まで、見事の一言に尽きる映像が展開されている。
原作は、時間の流れがかなりいい加減で、物語が先に進んだ
り戻ったりしていたが、映画ではその辺を整理して時間通り
に進められる。このため、実は今回の映画では、原作の第2
部の最後まで行っていないのだが、これは仕方ないことだろ
う。
また、いくつか落ちているエピソードも第3部を見ないと何
とも言えない。特に、第2部の最後をかなり積み残している
ので、第3部がちょっと心配になる。第2部の上映時間は2
時間59分だったが、第3部はさらに長くなるという噂もある
ようだ。
第2部では登場人物も増えるが、俳優が演じるキャラクター
はともかくとして、やはりゴラムとエントが見ものだった。
ゴラムについては、その特異なキャラクターが一般的な話題
にも上るだろうが、僕はエントの方に注目した。
エントは、日本で原作が子供向けと誤解されている中で、特
に童話的なキャラクターだけにその描き方が気になっていた
ものだ。しかし、見事に童話的なキャラクターになっていて
嬉しくなった。この辺は監督が解かっているとしか言いよう
がない。
とにかく、映画史上最高の作品がここにあると言ってしまお
う。僕にとっては、ついに『2001年宇宙の旅』を超える
作品が出現したという感じだ。
『クローサー』“夕陽天使”
台湾のスー・チー、香港のカレン・モク、中国のヴィッキー
・チャオ、中華3地域のトップ女優が顔を揃えたアクション
映画。
女優3人の主演で、しかもこの原題では、てっきり『チャー
リーズ・エンジェル』のパクリかと思いきや、当然のことな
がらアクションが一枚上手の上に、ストーリーにも捻りがあ
って見事な作品。第一、配給が『チャーリーズ…』と同じソ
ニーなのだから、なまじの作品であるはずがない。
物語は、香港のセキュリティ会社のコンピュータシステムが
ウイルスに襲われるところから始まる。そこにワクチンソフ
トの売り込みが入り、そのワクチンでウイルスは駆除される
のだが…。その取り引きに現れた電脳天使と自称する女の目
的は、単なる取り引きではなかった。
スー・チーとチャオの姉妹は、父親の残した盗視システムを
武器に、狙った相手を派手な手口で、しかも証拠を残さずに
始末する殺し屋。スー・チー扮する姉が実行者で、チャオ扮
する妹はシステムを駆使して姉をサポートする体制だ。
しかし、今までは翻弄してきた香港警察に、カレン・モク扮
するアメリカ帰りの女性刑事が加わり、姉妹を追い詰め始め
[5]続きを読む
02月02日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る