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On the Production
by 井口健二
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■第30回
神秘のパワー駆使して世界の悪と戦ってきたが、その魔術師
がついに引退を決意する。               
 そして選ばれたのがビリー・バットスン。彼は幼くして両
親を亡くし、今で言うストリートチルドレンのようにして、
新聞の売り子をしながら地下鉄の駅で暮らしていた。ところ
がある日、不思議な人物の手引きで神秘の洞窟に導かれ、そ
こで魔術師から使命を継ぐことを依頼される。魔術師は彼の
正義感を見抜いていたのだ。              
 こうしてビリーは、新聞の売り子から後にラジオ、テレビ
のニュースキャスターを本職とし、緊急の時にはスーパーヒ
ーロー、キャプテン・マーヴェルに変身して活躍するという
ものだ。前半はともかく、後半はどこかで聞いたような設定
だが、実はこのシリーズは、初めは1940年に別の出版社で誕
生したものだったが、53年にDCがスーパーマンの模倣だと
して訴訟を起こし、結局DCはこの裁判には負けたのだが、
72年に権利を買い取って現在に至っている。       
 また、このシリーズは41年に連続活劇になっている他、テ
レビの子供向け実写番組やテレビアニメーションでも放送さ
れた。なお、アニメーションでは、ビリーと幽霊になった魔
術師の関係が、『スター・ウォーズ』のルークとオビ=ワン
の関係を思わせるそうだ。因に、主人公のキャラクターは、
60年製作のオリジナル版『フラバァ』などに主演した俳優フ
レッド・マクマレイをモティーフにしたとも言われている。
 そして今回の計画は、ニューライン及びDCの親会社でも
あるワーナーで、“Batman”などの総指揮も担当しているマ
イクル・ウスランという製作者が発表したもので、ニューラ
インの製作で、実写またはアニメーションによる映画化が進
められるということだ。                
        *         *        
 次は続編で、ミラマックス傘下のディメンションが製作す
るホラーパロディシリーズ“Scary Movie”の第3作の計画
が発表された。                    
 このシリーズでは、2000年の第1作“Scary Movie”(最
終絶叫計画)が全米で1億5000万ドルの大ヒットを記録した
のに続いて、01年に製作された“Scary Movie 2”は7130万
ドルを記録。そして“Lord of the Brooms”と題された第3
作の準備も進んでいたというのだが…。         
 02年11月半ばに突然、前2作を手掛けたキーナン・アイヴ
ォリーと、ショウン、マーロンのウェイアンス一家が他社へ
の移籍を表明。ドリームワークス、フォックス、ユニヴァー
サルなどとの争奪戦の結果、リヴォルーションへ移籍が発表
された。まあ、その理由はいろいろありそうだが、一つには
ウェイアンス一家がシリーズ以外の作品の製作を希望したの
に対し、ディメンション側がシリーズ第3作の03年秋公開を
主張したことが原因のようだ。             
 で、第3作はどうなるかというと、実は今回の計画は、ベ
ン・アフレック、マット・デイモン共演の『ドグマ』などの
脚本家、監督で、親会社のミラマックスとのつながりも深い
ケヴィン・スミスが発表したもので、これに1988年『裸の銃
を持つ男』などのコメディ監督デイヴィッド・ズッカーが加
わって、シリーズを再出発させるということだ。     
 なお脚本は、スミスと、パット・プロフト、ブライアン・
リンチ、クレイグ・マーツィンというチームが契約してすで
に執筆を進めており、03年2月の撮影開始で、秋に公開の予
定ということだ。ウェイアンス一家のパロディは、あまり上
品とは言えないネタが多くて、かなり参ることがあったが、
新しいチームではどうなることか。           
 一方、リヴォルーションに移籍したウェイアンス一家は、
2本の計画を発表している。その1本目は、『インディペン
デンス・デイ』や『サイン』などを題材にしたSF映画のパ
ロディ作品。2本目は、麻薬組織に潜入捜査に入った2人の

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01月01日(水)
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