ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■ゴーストシップ、アウトライブ、カルマ、オズワルド、テープ、ラスムス、おばあちゃんの家、六月の蛇
るようなものではない。                
原作は3年に渡って連載されたということで、かなり壮大な
物語なのだろう。これを1時間57分に纏めたのだから、纏め
る方も大変だったろうが、見る方も予備知識を入れておかな
いと、物語が理解できなくなってしまいそうだ。     
実際プレスに掛かれたストーリーも、それだけだと分かり難
かったが、映画を見ているうちになるほどと納得できるとい
う感じで、原作(翻訳は出ているようだ)を読んでいる人は
別として、読んでいない人は事前にストーリーを読んでおく
ことをお勧めする。                  
韓国のこの種の作品(武侠物と呼ばれるようだ)では、先に
『燃ゆる月』が公開されているが、この作品も負けず劣らず
の壮大さで面白かった。                
特に、今回はオープンセットの撮影を上海で行ったり、アク
ションシーンの演出には香港のチームを招き、さらにVFX
はILMが担当するという力の入れようで、製作者たちの意
気込みが感じられるし、またそれに相当する物語でもある。
                           
『カルマ』“異度空間”                
『男たちの挽歌』などのレスリー・チャン主演の香港製作の
幽霊映画。                      
一方の主人公は作家志望の女性。彼女が訪れたアパートは、
設備は古いが、広さは充分、その割には安い家賃に彼女は引
っ越しを決めるのだったが…。引っ越したその日から怪しい
物音や、居るはずのない人影が見え始める。       
彼女は医者に相談するが、彼女自身に自殺未遂などの過去が
あり、周りには中々信じてもらえない。そんな中で、実は以
前にその部屋に住んでいた大家の妻と息子が、事故で死んで
いたことが判明する。                 
もう一人の主人公は新進の精神科医。大学の講師も努める彼
は、幽霊など頭から否定する考えで、たまたま同僚の妻の従
兄弟だった女性を診察することになる。そして治療が進み、
彼女の前から幽霊が消え始めた頃、今度は彼の行動が異様に
なり始める。                     
『シックス・センス』以降の作品という感じだが、本当に幽
霊だったのか、それとも幻覚だったのかは、結局明らかにさ
れない。それでも構成にちょっと捻りがあって、そこそこ面
白かった。                      
チャンは、日本でもかなりの人気スターだと思うが、後半ぼ
ろぼろになって行く辺りは、結構良くやっているという感じ
もした。                       
                           
『Hello! オズワルド』“Oswald”            
アメリカCBSネットワーク他で2001年8月から放送され、
大人にも異例の人気を博したという子供向けアニメーション
シリーズ。1本12分で全52話あるそうだが、その内の4本を
日本で劇場公開するというもの。            
主人公は青くて丸いタコのオズワルド。それにペットのホッ
トドックのウィニー。さらにペンギンのヘンリーや、花のデ
イジーなどが、ビッグシティという町を舞台にいろいろな物
語を展開する。                    
といっても、本当にお子様向だから、話は単純、繰り返しも
多い。ということで、これだけ聞くと退屈そうな感じだが、
これが実にうまい。単純な繰り返しの中に見事なリズムがあ
って、大人が見ていても感心するくらいに面白いのだ。  
ゆったりとした時間の中で、童心に帰って見るには本当に良
くできた作品だと思う。正直言って、日本では子供より大人
に受けるのではないかという感じだ。          
                           
『テープ』“Tape”                  

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12月16日(月)
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