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On the Production
by 井口健二
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■第29回
機』にも登場したエージェントのジョン・クラークを主人公
にした作品の映画化が計画されている。         
 この人物は、『今そこにある危機』ではウィレム・デフォ
ー、『トータル…』ではレーヴ・シュライバーが演じている
ものだが、原作者のトム・クランシー自身が彼を主人公にし
た2冊の原作“Rainbow Six”と“Without Remorse”を発
表しており、映画化権を持つパラマウントでは以前から映画
化を期待していたものだ。しかしいろいろな状況で実現が遅
れていた。                       
 その計画がようやく進み始めたもので、まず映画化される
のは“Rainbow Six”。この作品は、元ネイヴィSEALの
クラークがCIAから独立して多国籍の対テロリスト組織を
作り上げるまでの話で、シリーズの最初としては好適な作品
ということだ。                    
 因に、以前の計画は“Without Remorse”を映画化するも
のだったが、この原作は先に発表されてはいるが物語は組織
ができてからの話で、映画シリーズのスタートには不向きだ
った。しかしその後にクランシーが、発端となる“Rainbow
Six”を発表。晴れて映画化開始となったもので、当然シリ
ーズ化が目指されるが、そうなるとジャック・ライアンと並
行で物語が進むことになりそうだ。           
 そしてこの映画化の脚色と監督に、パラマウントで製作さ
れるマイクル・クライトン原作“Timeline”の脚色を終えた
ばかりのフランク・カペロの起用が発表されている。   
 なおカペロは、キアヌ・リーヴス主演、ワーナー製作で計
画されているコミックスの映画化“Constantine”の脚本を
手掛けている他、93年製作の“American Yakuza”や、95年
にラッセル・クロウと豊川悦司が共演した『No Way Back/
逃走遊戯』という作品の監督歴がある。         
        *         *        
 久しぶりにスティーヴン・セガールの話題で、75年にシド
ニー・ポラック監督、ロバート・ミッチャム、高倉健共演で
映画化された“The Yakuza”(ザ・ヤクザ)をリメイクする
計画が発表された。                  
 オリジナルの物語は、ミッチャム扮する主人公が、誘拐さ
れた友人の娘を救出するために、数年前まで住んでいた日本
を再訪する。そして以前に親交のあった高倉扮するやくざの
男と協力して事件を解決するというもの。        
 この作品は、日本通で知られ“Mishima”などの監督作品
もあるポール・シュレーダーと、74年の『チャイナタウン』
でアカデミー賞を受賞したロバート・タウンの脚本で、アク
ションもあるが、かなり様式美みたいなものを追求していた
ようにも記憶している。といっても、高倉健が賭場で刀を抜
いて見栄を切ったり、確かエンドクレジットは英語だが、黒
地に朱で縦書きされていたような、いろいろな勘違いが笑え
る作品でもあった。                  
 その作品を、さらに日本通のセガール主演でのリメイクと
いうことで、勘違いを修正してくれることも期待したいが、
オリジナルはそれで評価されている面もある訳だし、セガー
ル自身もその手の勘違いは好きそうな感じでもあるから、ど
うなることか。それにしても、多分セガールがミッチャムの
役だろうが、さて健さんは誰が演じるのだろう。     
 なお、セガールの主演ではもう1本、アダム・グリーンマ
ンの脚本で“The Rescue”という作品も企画されている。こ
の作品は、ヴェトナム帰還兵を主人公に、彼のペンパルで資
金の援助もしていた少年の音信が跡絶えたことから、少年の
住んでいた東ヨーロッパを訪れ、少年に何が起こったか、そ
の消息を探すというもの。2作とも異国の地で事件を解決す
るお話になりそうだ。                 
        *         *        
 ディズニーアニメーションでは02年度最高のヒット作とな

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12月15日(日)
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