ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460436hit]

■第28回
 お次は、またまた往年のシリーズからの映画化の情報が届
けられた。                      
 今回、映画化されるのは“Mighty Mouse”。日本のテレ
ビでも一時期放送されたスーパーネズミが活躍するアニメー
ションによるアクションシリーズで、これをオールCGIで
映画化する計画が、パラマウントと、今年のアカデミー賞で
初の長編アニメーション作品賞の候補3本の内の1本に選ば
れた“Jimmy Neutron: Boy Genius”や、“The Rugrats
Movie”などを手掛けるニッケルオディオンの製作で進めら
れるというものだ。                      
 “Mighty Mouse”は、元々は1944年にスタートしたカート
ゥーンと呼ばれる劇場用アニメーションシリーズで、当時は
全部で74本が製作され、これらの作品は1955年以降にCBS
が権利を獲得してテレビ放映された。日本でもこれが輸入さ
れて放送されていたものだ。また、この内の“Gypsy Life”
というエピソードが、1945年のアカデミー賞短編アニメーシ
ョン賞の候補にもなっているそうだ。さらに1979年にはフィ
ルメーションでテレビ用に48本の新作が製作されている。 
 因に、テリートゥーンでは1942年発表の“Supermouse”
という作品があり、最初はこれをシリーズ展開しようとした
のだが、全く同じ月にコミックスで同名の作品が発表され、
キャラクターの展開でコミックスに遅れを取ったために名称
を変えたのだそうだ。しかしこれによって、最も有名な動物
のスーパーヒーローが誕生したと言われている。      
 そして今回の計画は、この映画化を、『M:I−2』を監
督したジョン・ウーの製作で進めるというもので、ウーのパ
ートナーのテレンス・チャンと、ニッケルオディオンのトッ
プが共同で製作。またコンセプトデザインは、バリー・ジャ
クスンとニッケルオディオンのアニメーションスタッフが行
うと発表されている。ただし、脚本と監督は未定のようだ。
 なお、発表の席で製作担当のチャンは、「サイズはちっぽ
けなヒーローが活躍する点に魅力を感じている。実にクール
な設定だし、これを“Jimmy Neutron”や“Rugrats”のス
タッフと共にやれることは最高だ」と語っている。     
 設定では、このヒーローは、「光より速く空を飛び、力は
軌道を外れた地球をパンチ一発で元の軌道に戻すほど。また
地上にいて冥王星からの助けを呼ぶ声を真空中を伝わる音波
で聴くことができ、X線や遠隔地を見る視覚を持つ。さらに
世界中や月面にも情報を収集するための基地がある。」とい
うことだ。これでネズミの世界を守るために戦っているとい
うのだが、さて、この設定を映画化ではどのように活かすの
だろうか。                      
 それからジョン・ウーの関係では、以前、1990年代前半に
映画化もされた人気テレビシリーズ“Teenage Mutant Ninja
Turtles”をオールCGIで復活させるという発表もあった
が、その方はどうなっているのだろう。         
        *         *        
 ついでにもう1本、パラマウントとニッケルオディオンの
話題で、日本でもお馴染みの絵本“Where's Waldo?”(ウォ
ーリーを探せ!)の映画化の計画が発表されている。   
 この作品は、マーティン・ハンフォードが発表している子
供向けのシリーズ絵本に基づくもので、原作は大判見開きに
展開する絵の中から主人公のウォーリーを探すというゲーム
形式になっている。これは、かなり事細かに描かれた絵の中
から主人公を探すことも大変だが、その他にも絵の中にはい
ろいろな情報が描かれていて、それらをヒントに従って探し
出すという楽しみもあるものだ。            
 そしてこの映画化の計画は、昨年の6月頃から報告されて
いたものだが、以前の報道では、脚本を『スモール・ソルジ
ャー』や『マウスハント』のアラン・リフキンが担当するこ

[5]続きを読む

12月01日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る