ID:47635
On the Production
by 井口健二
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■Sweet Sixteen、エルミタージュ幻想、トランスポーター、24アワー・パーティ・ピープル、ボーン・アイデンティティー
ライトのせいで、せっかくの絵画がよく見えないのがちょっ
と残念だったが、本当の一発勝負でこれをやり遂げた人々の
意気は感じられるし、巨大な実験映画としては評価したいと
思った。結末もちょっと面白かったし。         
                           
『トランスポーター』“Le Transporteur”        
リュック・ベッソン脚本、製作によるフランス製アクション
映画。                        
主人公は、依頼されたものは何でも確実に運搬する運び屋。
BMWを華麗なドライヴィング・テクニックで疾走させ、銀
行強盗をパトカーの追跡を振り切って逃走させたり、多少や
ばいものでも、中身を見ずに運ぶのが信条だったのだが…。
ある日、依頼されたバッグの運搬で、気になった主人公は中
を見てしまう。そこには若い女が手足を縛られ入っていて、
それを見たことから、彼の運命が変わり始める。     
フランス製のアクション映画が面白くなってきたことは以前
にも書いたが、本作でもカーアクションから、クンフーアク
ション、爆破アクションまで、90分程度の中によくもまあ詰
め込んだと思うくらいに、次から次にいろいろなアクション
が繰り出されてくる。                 
一つ一つを取ってみれば、どこかで見たようなものばかりか
も知れないが、それでもこれだけサーヴィス精神旺盛に見せ
てくれると、それだけで満足できる感じだ。       
なお、映画の台詞は大半が英語で、フランス映画なのにちょ
っと変な感じだが、主人公はフランス在住のイギリス人とい
う設定で、調べに来る刑事はそのために英語を喋っていると
いうこと。またヒロインは中国人で彼女も英語を話すが、刑
事が部下に命令するシーンはフランス語になっているし、ヒ
ロインが父親と話すシーンは中国語という具合で、一応不自
然ではないようだ。                  
                           
『24アワー・パーティ・ピープル』          
               “24 Hour Party People”
70年代後半から90年代に懸けてのマンチェスターの音楽シー
ンを描いたドキュドラマ。               
中心となる登場人物のトニー・ウィルスンは、ぶっつけ本番
のハンググライダー体験などのレポートするマンチェスター
のローカルテレビ局グラナダの体当たりレポーター。   
そのウィルスンが、観客が42人しかいなかったという、76年
6月4日にマンチェスターで行われたセックス・ピストルズ
のデビューライヴに参加したことから、マンチェスターの音
楽シーンに一大ムーヴメントが起きる。         
彼は新しいロックの可能性を追求するために、伝説のライヴ
ハウス・ファクトリーを皮切りとして、ファクトリー・レコ
ードや巨費を投じたライヴハウス・ハシエンダなどを次々に
展開し、マンチェスターの音楽シーンをリードしていったの
だ。                         
映画は、その発端から、91年のハシエンダ閉幕までをドキュ
メンタリータッチで追って行く。夢みたいな物語だが、これ
は全て真実に基づいているということだ。因に、ウィルスン
は現グラナダテレビの社長で、今だにライヴハウスを潰した
りしているようだ。                  
監督は、97年のカンヌでパルムドールに輝いた『ウェルカム
・トゥ・サラエボ』などのマイクル・ウィンターボトム。 
その演出は巧みで、突然ウィルスン役の俳優にカメラに向か
って話させたり、当時のライヴのシーンなどは多分フェイク
なのだろうが、わざと画質を落としたり、ヴィデオからの変
換のように見せたりして、ドキュメンタリーの雰囲気を見事
に演出している。                   
僕は、当時の音楽シーンのことなどは全く知らないが、ライ

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11月16日(土)
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