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On the Production
by 井口健二
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■第27回
の流れを狙ったが、スタントなども中途半端で、お金の掛け
方で失敗した」と言われているものだ。         
 その作品がリメイクされる訳だが、今回の計画は、前の映
画化とは全く関係のない新たな計画として進められているも
ので、脚本には『ダイ・ハード』などのスティーヴン・デ=
スーザが契約、製作は、MGM及びディズニーと業務提携し
ているハイド・パークが行う。なお同社の首脳は、「子供の
頃から原作のファンだったが、前の映画化には本当にがっか
りした。今回は、『マトリックス』や『スパイダー・マン』
のような路線を目指す」としている。          
 因に、映画化権はすでに原作コミックスの権利を所有する
会社に戻されており、今回はその会社との契約に基づいて映
画化が行われるものだが、実は共同製作でクルセーダーとい
う会社が参加していて、こちらが前作を製作したパラマウン
トと契約しているということで、アメリカ公開はパラマウン
トが配給することになりそうだ。            
        *         *        
 もう1本はリメイクと呼べるかどうか微妙なところだが、
“Shangri-La”という作品が、ソニー・ディジタル・エンタ
ーテインメントの製作によるフルCGIアニメーションで進
められている。                    
 この作品の具体的な内容については明らかにされていない
が、「シャングリ・ラ」と言えば、ジェームズ・ヒルトンの
原作で映画化もある“Lost Horizon”(失われた地平線)に
登場する理想郷の名前で、その37年の映画化がソニー傘下の
コロムビアで行われていることから、この作品もその流れと
いうか、リメイク、若しくは続編のような作品ではないかと
言われているようだ。                 
 ところがここにきて、この作品の脚本に、『ワイルド・ス
ピード』のゲイリー・スコット・トムプスンの起用が発表さ
れた。確かに原作の要素の一つは秘境冒険ものだから、アク
ション作品として映画化することは可能とは思うが、原作に
描かれているシャングリ・ラは、争いのない理想郷というこ
とになっていて、あまりアクションという雰囲気ではない。
それでこの脚本家の起用は一体何を意味するのか、かえって
注目を集めているようだ。               
 因に、37年版はフランク・キャプラ監督の名作だが、オリ
ジナルの2時間12分(Variety紙の記録では2時間5分)と
いう上映時間は当時としては破格のもので、このため一時は
再編集された短縮版が配給されたために、現在、完全なフィ
ルムは保存されていないのだそうだ。これに対して、最近、
失われたフィルムの一部が発見されて復元が行われたようだ
が、それでも未だに一部は、残っていたせりふの音声とステ
ィル写真で補ったものになっているということだ。    
 また、73年にはハル・デイヴィッド、バート・バカラック
の作詞作曲による2時間23分のミュージカル版も作られてい
るが、物語と映像はともかく、音楽の面であまり評価はされ
ていないようだ。                   
        *         *        
 前回、アンジェリーナ・ジョリー主演による“Bitten”と
いう作品を紹介したが、続けてウェアウルフ(狼人間)もの
の話題が届いている。                 
 今回の作品は、ウェス・クレイヴン監督の計画で、『スク
リーム』の脚本家ケヴィン・ウィリアムスンと再びチームを
組む“Cursed”というもの。製作は、『スクリーム』のディ
メンションで、同社の発表では、来年8月8日の公開日を決
定済み、シリーズ化も目指すそうだ。          
 なお計画は、ディメンションの共同経営者のボブ・ウェイ
ンスタインと、クレイヴン、ウィリアムスンが話し合ってい
るときに生まれたもので、彼らはここ数年、新たなホラー映

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11月15日(金)
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