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On the Production
by 井口健二
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■第25回
キヴァ・ゴールズマンの製作で進められ、以前からスティラ
ーの主演は決まっていたが、今回その相手役にウィルスンの
参加が発表されたものだ。なお配役は、スティラーがグレイ
ザーの演じていたスタスキー役、ウィルスンがソウルの演じ
ていたハッチ役となっている。             
 監督はトッド・フィリップス。フィリップスはパートナー
のスコット・アームストロングと共に脚本も手掛けており、
すでに第1稿が完成しているそうだ。なお、フィリップス=
アームストロングのコンビでは、00年製作の“Road Trip”
という作品の評価が高いようだ。製作はワーナー。    
        *         *        
 もう1本は、アレック・ギネスの主演で55年に製作された
イギリス映画“The Ladykillers”(マダムと泥棒)を、ジ
ョエル&イーサン・コーエン兄弟の監督、トム・ハンクスの
主演でリメイクする計画が発表されている。       
 オリジナルのお話は、ロンドンのキングズ・クロス駅近く
で下宿屋を営む老婦人のもとに教授と名乗る男が現れ、男は
絃楽五重奏を練習すると称して4人の仲間を引き入れるが、
実は彼らは現金輸送車強奪を計画していた、というもの。レ
コードを掛けて絃楽五重奏の練習をしているように見せかけ
て、その陰で計画を進めるなど、ちょっとブラックなコメデ
ィ仕立ての作品で、オリジナルには、ピーター・セラーズや
ハーバート・ロム、セシル・パーカーらが共演していた。
 そして今回のリメイクは、バリー・ソネンフェルドの製作
でタッチストーンでの映画化が進められているが、すでにコ
ーエン兄弟が舞台をアメリカ南部に移した脚本を書き上げて
いるようだ。しかしリメイクでは、兄弟の作品らしくブラッ
クの度合いも高まっているようで、老婦人の純真さに振り回
される男たちが、遂には老婦人を始末しようと試みるが…、
という展開になっているそうだ。            
 なおハンクスは、以前から紹介しているロバート・ゼメキ
ス監督のCGI+実写合成作品“Poler Express”に主演の
後に、この作品に取りかかる予定。一方のコーエン兄弟は、
ジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ共演
の“Intolerable Cruelty”という作品が先に予定されてい
るということで、このリメイクは来年のことになりそうだ。
        *         *        
 この他のリメイクの計画では、            
 イギリスで1950年代後半に「怒れる若者たち」と呼ばれた
作家の一人、キングズレー・エイミス原作の“Lucky Jim”
のリメイクがユニヴァーサルで計画されている。この原作は
エイミスが54年に発表した処女長編小説だが、既成の秩序や
風習を強烈に風刺し、彼の名前を一躍有名にしたもの。そし
てこの原作は57年にイギリスのジョン・ボールティング監督
によって映画化(日本未公開)されており、今回はそのリメ
イクがユニヴァーサル傘下のストライク・エンターテインメ
ントと契約されたものだ。因にストライク社は、現在ザ・ロ
ック主演の“Helldorado”を製作中の会社だ。      
 66年に俳優監督のコーネル・ワイルドの監督主演で製作さ
れた“The Naked Prey”(裸のジャングル)のリメイクが、
パラマウントで計画されている。オリジナルは、19世紀のア
フリカを舞台に、ジャングルに迷い込んだ主人公がズールー
族の襲撃の中を生き延びるというものだったが、計画されて
いるリメイクでは、陸軍士官学校の生徒たちが春休みに訪れ
たニカラグアのジャングルで地元民との抗争に巻き込まれる
というものになるようだ。つまり机上の作戦しか知らない生
徒たちがいきなり実戦に立ち向かわなくてはならなくなると
いうもので、『ブラック・ホーク・ダウン』と『脱出』を合
わせたような作品と紹介されていた。なお脚本は、ワーナー
でクライヴ・バーカーのために“Damnation Game”の脚色
なども手掛けているジョン・ヘファーナンが担当している。 

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10月15日(火)
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