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On the Production
by 井口健二
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■ガール・フロム・リオ、K-19、ショウ・タイム、マイ・ラブリー・フィアンセ、夜を賭けて
役に迎えて、よりドラマティックに劇映画として製作されて
いる。
アメリカでは7月に公開されあまり芳しい成績を残せなかっ
た作品だが、作品の出来はかなり良い。僕は元の実話の方も
知っていたので、余計に判り易かったのかも知れないが、放
射能の恐ろしさと、その中での乗組員たちの献身的な行為が
判り易く描かれていた。
もちろん人間ドラマが中心になる劇映画だが、事実に基づい
たものだけに、そこに描かれた内容の重さには大きなものが
ある。実は、試写の翌日に、東京電力が福島第2原子力発電
所で冷却水循環パイプの亀裂を隠していたことが報道され、
そのタイミングの良さにも驚いた。
『ショウタイム』“Showtime”
エディ・マーフィとロバート・デ=ニーロの初共演による警
官コメディ。
デ=ニーロ扮する堅物刑事とマーフィ扮する軽薄警官が、実
物の警官を主人公にしたセミドキュメンタリー番組で主人公
コンビを組まされることになる。しかも彼らが追う事件は、
麻薬取り引きを発端に、劣化ウラン弾装填の超強力武器を扱
う組織が絡んで、LAPD開設以来の大アクションに発展し
てしまう。
アメリカでは残念ながら芳しい成績を残せなかった作品だ。
その理由は多分マーフィのミスキャストだろう。『ビバリー
ヒルズ・コップ』で大人気となったマーフィだが、いまさら
軽薄な警官という年代ではないし、観客はその辺に敏感だっ
たというところだ。
実際、僕も見るかどうかはスケジュール次第だった。そして
そのスケジュールが合って見た訳だが、確かに最初にマーフ
ィが登場するシーンではちょっと引いてしまう。しかしそん
なことは、ものの1分もしないで映画に引き込まれてしまう
のは大したものだ。
映画自体は間違いなく面白い。
この2人にレネ・ルッソ扮する番組プロデューサーとウィリ
アム・シャトナーが絡むのだが、特にシャトナーは、元警官
ものの主人公を演じた俳優で監督という役柄、中では“T.J.
Hooker”(パトカー・アダム30)という言葉が頻出して、
つまりシャトナー本人の役なのだ。クレジットもHimselfと
ある。
シャトナーは『スター・トレック』のカーク船長役で有名だ
が、その役に関しては、他社ではそれを思わせる役柄は演じ
ないという契約が、数100万ドルでパラマウントと結ばれて
いるという噂もある。しかし警官役は問題ないらしく、パロ
ディとも付かない珍妙な役を楽しそうに演じている。
また、主人公の車のダッシュボードにCCDカメラが仕掛け
られていたり、カーチェイスにカメラマンが同乗したり、そ
れを中継車が追走したりと、ある意味で技術スタッフの夢み
たいな所もあって、僕は結構楽しめた。
しかし観客が付かなかったのは、やはりマーフィのミスキャ
ストだろう。これは演技の問題ではなくイメージの問題だ。
本来なら、製作総指揮を務めるウィル・スミスが演じるべき
だろうが、彼は『MIB2』で忙しかったのだろうか。
それなら、ルッソも出ているということで、同じワーナーの
『リーサル・ウェポン4』で売り出したクリス・ロック辺り
が適役だったような気もしたのだが…。
警官もののパロディというか、業界の内幕ばらしというか、
その辺りは映画ファンやテレビの警官ものファンには絶対に
面白い作品だと思う。
『マイ・ラブリー・フィアンセ』“Just Visiting”
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10月02日(水)
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