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On the Production
by 井口健二
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■オースティン・パワーズ ゴールドメンバー、プロフェシー、9デイズ
自身の異状体験と妻の死との関連を思い取材を開始する。
しかし憑かれたように取材する主人公に、デスクも匙を投げ
てしまうのだったが…。
「蛾男」はチェルノブイリの事故も予言していたと言われ、
一説には宇宙人説も言われているそうだが、映画では結局そ
の謎は明かされない。しかし『隣人は静かに笑う』でも、圧
倒的な現実感を演出してみせた監督は、本作でも見事にその
手腕を発揮している。
ただし『隣人…』では、余りに冷酷な結末に唖然とさせられ
たが、本作では何となく希望が見えてくるところが好ましく
感じられた。
それから、クライマックスの橋の崩壊のシーンは、『ターミ
ネーター』などのFantasy IIのミニチュアワークで描かれて
おり、なかなかの迫力だった。
『9デイズ』“Bad Company”
ソ連崩壊後、行方不明になっているポータブル型核爆弾。そ
の取り引きを巡る典型的な巻き込まれ型スパイストーリー。
CIAの潜入捜査官ケヴィンは、プラハで核爆弾回収の取り
引きに漕ぎ着ける。しかしその直後に襲われ、核爆弾の奪取
を狙う組織に殺されてしまう。ところがその死は隠され、C
IAは身代わりに任務を遂行させることを計画する。
実はケヴィンには生まれてすぐに生き別れた双子の兄弟がい
たのだが、その男ジェイクはチェス・ハスラーとダフ屋を生
業とするお気楽な奴。しかしチェスの抜群の腕前と、メモも
取らずに切符を捌く様子はただものではない。
そしてCIAに拉致されたジェイクは、ケヴィンの上司だっ
たオークスの指揮の下、9日間でケヴィンに成り済ます訓練
を始めるのだが…。
このケヴィン/ジェイク役をコメディアンのクリス・ロック
が演じるので、お笑いになるのかと思いきや、オークス役を
アンソニー・ホプキンスが演じて、軽妙な中にもしっかりと
した、しかもアクション映画になっている。
確かにミスマッチの面白さみたいなものもあるが、全体とし
ては緊張感も心地よい上出来のスパイアクションと言えるだ
ろう。
特に、最初は素人を巻き込むことに反対というか、多分ケヴ
ィンへの思い入れの強すぎるオークスが、徐々にジェイクを
認めて行く変化の演じ方は、さすがにホプキンスが演じただ
けのことはあるという感じがした。
それにしても、『トータル・フィアーズ』といい、この作品
といい、こんなにも簡単に核爆弾が取り引きされてしまって
良いのだろうか。
08月16日(金)
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