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On the Production
by 井口健二
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■第20回
ス・フューチャーズが獲得することになった。      
 映画の内容は、一人の女性の精神的、肉体的な存在価値の
探究を巡る物語で、元詐欺師の男と女のだまし合いの恋が描
かれるということだ。それにしても、題名の「21グラム」と
いうのは一体何の重さなのだろう。           
 なおこの計画では、先に映画の製作は独立系の会社で行わ
れることが決定されており、配給権のオークションでその製
作費の調達が行われたものだ。因にオークションには、他に
ミラマックスとニュー・リジェンシーが参加したようだ。 
 そしてこの契約が成立したことを受けて、今年の12月に予
定されている撮影開始に向けた出演者の交渉が進めれられて
いる。その交渉相手は、ベネチオ・デル=トロ、ショーン・
ペン、ナオミ・ワッツということで、一応事前の下交渉は進
められていたようだが、最終的にどうなるか。もちろん配給
権の判断にはこの配役も考慮されているはずだが、今のとこ
ろフォーカス側はノーコメントだそうだ。
 デル=トロとペンは『プレッジ』でも仲が良さそうだが、
ワッツとの関係はどうなのだろうか。          
        *         *        
 次はまたまたユースファンタシーの映画化の計画で、イギ
リスの作家ジョナサン・ストラウドが執筆する“Bartimaeus
Trilogy”という新シリーズのアメリカ出版権と映画化権に
ついて、出版部門も所有するミラマックスが300万ドルで契
約したことが発表された。              
 この契約は、元児童書編集者というストラウドが執筆した
シリーズ第1作の“The Amulet of Samarkand”の中から
120ページの抜粋と概要が提示されて行われたもので、物語
は、反抗的な若い魔法使いの弟子が、偉大な力を持つ魔法使
いから魔法のアミュレットを盗み出し、バーティミュウスと
名乗る古代の魔神を呼び出してしまうというもの。      
 原作者のストラウドは、「この時期『ハリー・ポッター』
のような物語を出すのは、亜流と見られるリスクが大きいこ
とは意識している」そうだが、同時に「自分の成長期に読ん
だC・S・ルイスの『ナルニア物語』のように、子供たちは
常にこのような物語を必要としている」とのことだ。また本
作は、若者の側からだけでなく魔神の側からも物語が語られ
ているということで、その点で『ハリー・ポッター』とは大
きく異なっているそうだ。               
 なおミラマックスでは、先にエオイン・コルファー原作の
“Artemis Fowl”の映画化権と続編4冊のアメリカ出版権を
獲得、その最初の続編“The Arctic Incident”は先頃出版
されたが、このシリーズ第1作の映画化についても、ロバー
ト・デ=ニーロ主宰のトライベカとの共同で、この秋から撮
影開始されることが正式に発表されている。       
 またミラマックスでは、製作前の経緯から『ロード・オブ
・ザ・リング』の権利の一部を所有し、配給収入からの分け
前を得ているが、それより自前の作品での大きな利益を目指
し、この分野への進出に期待を寄せているそうだ。    
        *         *        
 続いてはテレビシリーズからの映画化の情報で、ソニーで
長年企画されていた“S.W.A.T.”の映画化がついに実現する
ことになった。                    
 この原作は、75〜76年にABCで放送されたもので、シリ
ーズはロサンゼルス市警所属の特殊部隊の活躍を描いている
が、実際には60年代から活動していたという全米各地の大都
市の警察に所属する部隊の公式記録や隊員の実生活に基づい
て描かれており、放送当時には、かなりの反響を呼んだ作品
だった。因に、題名は‘Special Weapons And Tactics’
の頭文字を取ったものとされている。           
 そしてこの映画化は、元々は90年代の後半にトライスター
で立上げられたもので、一時はオリヴァ・ストーン製作で、

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08月01日(木)
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