ID:47635
On the Production
by 井口健二
[460442hit]

■第19回
ク・ニューウェル監督を招請して、ウィル・スミス主演によ
る計画を再発表。ところが今度は原作者のグリシャムが配役
に難色を示し、計画は白紙に戻された。この事態に、遂にニ
ュー・リジェンシーも計画を断念、一旦はグリシャムとの契
約の破棄を通告したのだったが、結局グリシャムとの間で再
契約が成立。今度はニュー・リジェンシーがフォックスで製
作した『サイレンス』のゲイリー・フレダー監督を迎えて、
映画化が進められることになったものだ。        
 そして出演者には、ジョン・キューザック、ジーン・ハッ
クマン、ダスティン・ホフマンが契約、さらに女性の主役に
レイチェル・ワイズが発表されて、遂に9月16日の撮影開始
となっている。                    
 なおワイズは、『ハムナプトラ』シリーズでの活躍が話題
だが、近日公開の『アバウト・ア・ボーイ』ではヒュー・グ
ラントの相手役を務め、さらにダスティン・ホフマン共演の
“Confidence”と、製作も務める“The Shape of Things”
の公開が控えている。さらに現在は、ドリームワークスでク
リス・ロック製作、バリー・レヴィンスン監督によるコメデ
ィ作品の“Envy”に出演中で、その撮影が終り次第、今回の
作品に参加するということだ。             
 因に、今回の製作費は全額をニュー・リジェンシーが調達
しており、このためアメリカ配給権は未定ということだが、
内容はマイクル・マン監督の『インサイダー』などでも話題
になったタバコ訴訟に関するもので注目度も高く、しかも出
演者の顔ぶれも揃ったということで、配給権の行方も面白く
なりそうだ。常識的には、ニュー・リジェンシーが現在本拠
を置くフォックスが有力だが、前回紹介した“Fountain”の
ではワーナーとの関係も修復されているようなので、どうな
るか。なお海外は個別に契約されているようだ。     
        *         *        
 続いてはリメイクの話題を3つ。           
 まずは、これもファン待望だったジェームズ・バリー原作
『ピーター・パン』“Peter Pan”の実写版のリメイクが、
『ベスト・フレンズ・ウエディング』のP・J・ホーガン監
督の手で、今年の秋からオーストラリアのクィーンズランド
の撮影所で開始され、03年クリスマスの公開を目指すことが
発表された。                     
 この計画もここ数年に亘って噂が絶えなかったものだが、
元々は53年のアニメーションを製作したディズニーと、俳優
のメル・ファーラーが所有していた映画化の権利を継承した
コロムビアとの間に、元ディズニー社々長だったジョー・ロ
スのリヴォルーションが加わって、3社での共同製作が計画
されていた。                     
 しかし総額9,000万から1億ドルと予想される製作費を巡
っては、3社で折半ということで決着したものの、その後の
配給権を含む権利の分け方で話し合いが着かず、遂に今年の
1月にディズニーが離脱を発表していた。        
 これに対して残った2社がパートナーを探したところ、新
たにユニヴァーサルが参加を表明、コロムビア、リヴォルー
ション、ユニヴァーサルでの製作が発表されたものだ。因に
配給権は、ユニヴァーサルは北米とイギリス、オーストラリ
ア、南アフリカおよびその他の英語圏、リヴォルーションが
北欧とポルトガルとイスラエル、そしてその他の地域がコロ
ムビアとなっている。従って日本はコロムビア=ソニーとい
うことになるようだ。                 
 脚本は、ホーガンとマイクル・ゴールデンバーグが担当。
ジェームズ・バリーの原作から生じる全ての権利は、1937年
以降、ロンドンの小児病院が管理することになっているが、
その担当者は、「2人のシナリオは、原作が求めた観客との
コミュニケーションなどの思想を、現在の感覚で見事に表現

[5]続きを読む

07月15日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る