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On the Production
by 井口健二
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■プレッジ、燃ゆる月、少林サッカー、ボーンズ、スコーピオン・キング、金魚のしずく、月のひつじ、ピンポン、海辺の家、モンスーンW
・ジェギュが、製作者として思いのままに作ったということ
で、見ていて納得できる作品。中国映画のアクションファン
タシーとはまた違った感性で面白かった。
『銀杏のベッド』の所でも書いたが、日本では2本同時期の
上映になる。本作の方が見応えは充分だが、見るなら順番通
りに見ることをお勧めする。

『少林サッカー』“少林足球”
香港で昨年公開され、『ハリー・ポッター』を上回る成績を
残したというサッカー+クンフー・コメディ映画。
スポーツを題材にしたコメディというのはいろいろ有るけれ
ど、試合そのものを題材にするのはこれが結構難しい。第一
にルールそのものを蔑ろにすることは出来ない訳だし、その
制約の中でコメディを作るというのは至難の技とも言える。
僕自身、サッカーは年間20試合以上をスタジアムで観戦して
いる身で、ルールはそれなりに心得ているつもりだし、サッ
カーの試合の流れみたいなものも実感している立場からする
と、映画を見るまではその辺が一番気になっていたところだ
った。
それで映画を見た感想は、これが実に上手くできている。ル
ール上はちょっと疑問な点もない訳ではないが、末節的な部
分だし、手直しも効くものだから問題にするほどではない。
それより、クンフーを駆使して試合を展開して行く様が結構
セオリーに適っていて、よくサッカーを理解している印象だ
った。
物語は、少林寺拳法の普及を願う6人の兄弟弟子たちが、そ
のアピールの手段としてサッカーの全国大会に参加する。し
かしそこには当然汚い手を使う敵もいて、決勝戦の相手は薬
物で体力を増強して対抗してくる、というものだ。
そして両者の過激な対決ぶりが、少林寺やその他の拳法を駆
使したという設定で描き出される訳だが、結局のところは、
マンガでしか描けなかったような突拍子もない攻撃パターン
を、実写(VFX)映像で見事に描き出している訳で、今の
時代はこれが全部出来てしまうのだというところに、驚きと
言うか感動。そして涙が出るほど大笑いしてしまった。

『ボーンズ』“Bones”
『ロード・オブ・ザ・リング』のニューラインが製作した01
年の作品。元々低予算ホラーで成長したニューラインだが、
超大作を作る一方で、こういう作品もこつこつ作っていると
いうのが、ファンには嬉しいところだ。
発端は70年代、黒人街の顔役のボーンズは、自分なりの規律
で街を支配していた。しかしあるとき麻薬の取り引きを持ち
かけられ、それを断ったために仲間の裏切りもあって殺され
てしまう。そして自分の屋敷の地下に埋められて白骨となっ
ていたのだが…。
舞台は現在に移り、ボーンズの死後に財を成した裏切り者の
一人は、白人の街に住んでいる。しかしその息子が、父親に
認められる事業を興そうと、黒人街の廃屋を買ってクラブを
計画。父親の反対を押し切ってのオープンする。そしてその
オープニングのさ中、謎の黒犬の働きでついにボーンズが甦
り、自分を裏切ったものたちへの殺戮を開始する。
西海岸で人気のラッッパー、スヌープ・ドッグが初主演(ボ
ーンズ役)した作品ということで、半分はウィル・スミス主
演映画のようなノリの作品を期待していたのだが、劇中では
ドッグのラップは披露されない。
従って半分は期待外れだった訳だが、映画が結構まともなホ
ラー作品だったのに逆に驚いてしまった。といっても、低予
算ホラーだから、好きな人にしか推薦は出来ないが、その手
の作品の水準には達していると思う。
なお70年代ということで69年公開の『ジャワの東』という映
画に言及するシーンが有り、字幕ではシネスコとなっていた
ようだが、この作品はシネラマ社が製作したれっきとしたシ
ネラマ作品。この辺はちゃんと押さえて欲しかった。          

『スコーピオン・キング』“The Scorpion King”
『ハムナプトラ2』に登場したキャラクターの誕生の物語を
描いた古代アクション。前作で本格的な映画デビューをした
プロレスラーのザ・ロックが主役を務める。

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06月03日(月)
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