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On the Production
by 井口健二
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■第14回+スパイダーマン
た今日になって初めて映画化が可能になったものだ。」と抱
負を語っている。
また、上述の経緯を踏まえて、最終的に北米地区と、フラ
ンス、ドイツを含むいくつかの地域では、ディズニーが配給
を担当することになるかもしれないということだ。
* *
お次は、傘下のディメンションが製作公開した『スパイ・
キッズ』の大ヒットに沸くミラマックスから、一気にファミ
リー路線を構築しようという製作計画が発表された。
元々ミラマックスはインディーズの映画会社として発足し
たものだが、数年前にディズニーの傘下に入り、その後はち
ょっと大人向けのアート系に近い作品を手掛けていた。しか
しインディーズ時代に培ったジャンル映画の実績を活かすべ
く、さらに傘下にディメンションを設立。ティーズホラーで
実績を上げる中から、今回のロベルト・ロドリゲス+アント
ニオ・バンデラス=『スパイ・キッズ』の大ヒットが誕生し
たものだ。
ということで、グループの最上位にはファミリー映画の老
舗ディズニーがある訳だが、今回の動きについてディズニー
側は、「手掛ける映画の範囲を広げる意味で重要」と位置づ
けており、ディズニー・ブランドでは実現出来ない、多様な
ファミリーピクチャーの製作を望んでいるそうだ。
そしてミラマックスでは、今回の計画全体を「the Teddy
Projects」と命名して、8本の製作計画を発表している。
その作品を紹介すると:
“The Firework-Maker's Daughter”は、第10回で紹介し
た“His Dark Material”の原作者フィリップ・プルマンの
同名の作品を映画化するもので、花火師を父親に持つ少女が、
男寡婦で仕事一途の父の技を継ごうと必死になる姿を描いた
コミックアドヴェンチャー(!)だそうだ。なおこの計画は、
“His Dark Material”の当初の計画にも関わっていたアン
ソニー・ミンゲラの製作で進められている。
“Ella Enchanted”は、アメリカの優れた児童文学に与え
られるニューべリー賞で、98年に銀メダルを受賞したゲイル・
カースン・レヴィンの同名の原作を映画化するもの。『シン
デレラ』を下敷きにしたファンタシーということで、映画化
の主演には『プリティ・プリンセス』のアン・ハサウェイが
発表されている。脚色は、『キューティ・ブロンド』のケレ
ン・ルッツとキルスティン・スミスが担当。
“Slugger”は、CBSの人気番組“King of Queens”に主
演しているケヴィン・ジェームズの主演が発表されている作
品で、10歳の少年が、野球を通じて父親の死を乗り越えて行
く姿を描いた物語。これにベイブ・ルースの幽霊が絡むとい
うお話だそうだ。『ゴースト/ニューヨークの幻』の女優の
デミ・モーアが製作を担当している。
“Pinocchio”は、言わずと知れたカルロ・コロディの古典
を、『ライフ・イズ・ビューティフル』のロベルト・ベニー
ニの脚色、監督、主演で映画化したもの。なおこの映画の宣
伝では、本来はディズニーと提携しているハンバーガーチェ
ーンのマクドナルドが、ミラマックスと直接契約してワール
ドワイドのキャペーンを展開するそうだ。
“Artemis Fowl”は、オーエン・コルファーの原作を映画化
するもので、製作はロバート・デ=ニーロが主宰するトライ
ベカ・フィルムスが担当する。原作は、僕も最近読み終えた
ところだが、代々泥棒の家系の少年が、祖先が残した財力と
インターネットを駆使した自分の知力で、地中深くに存在す
る妖精の世界に戦いを挑むというもの。ちょっと御都合主義
なところもあるが、近代化された妖精世界(科学力は人間よ
り進んでいる)の様子や、クライマックスの活劇などは子供
が喜びそうな展開の物語だった。10月製作開始予定。なお、
原作の続編を、関連のトーク・ミラマックス社が出版するこ
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05月01日(水)
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