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On the Production
by 井口健二
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■第10回+少年と砂漠のカフェ、パトレイバー、ビューティフル・マインド
は1億4000万ドルにまで高騰。これにはいくらヒットが
約束されているとは言ってもリスクが大き過ぎるということ
で見直しが要求され、これによりバートンは去り、ケージは
興味を残していると言いながらも98年末に計画は白紙に戻さ
れていた。
その計画が復活してきたもので、今回はまず監督に『チャ
ーリーズ・エンジェル』のMcGの契約が発表された。McGは
現在、シリーズ第2作の“Charlie's Angels 2: Halo”を
準備中だが、実はその前から計画していた“Dreadnought”
という作品が、劇中でジェット旅客機が爆破されるシーンが
あるために、9月11日の事件との関係で製作中止となり、ス
ケジュールが空いたことからこの計画への参加が可能になっ
たということだ。
一方、脚本には、メル・ギブスンとイライジャ・ウッドの
共演で映画化された『フォーエヴァー・ヤング』や、『アル
マゲドン』の共同脚本を手掛けたJ・J・エイブラムスの起
用が発表されている。この2作はいずれもSF/ファンタシ
ー系の作品だが、特に前者は心暖まる優しい物語で、その感
性がこの作品にも活かされることを期待したい。
なお現在のところ、物語の展開については全く決まってい
ないということだ。従ってこれから物語の検討を行うことに
なる訳だが、“Charlie's Angels 2”の撮影は今年の春から
で、公開は03年の夏とされており、『スーパーマン』復活は
それより後の、早くても04年の夏ということになりそうだ。
* *
お次は、『ロード・オブ・ザ・リング』が絶好調のニュー
ラインから、またまたイギリス製ファンタシー3部作の映画
化の計画が発表されている。
発表されたのは、“The Golden Compass”と“The Subt-
le Knife”、それに“The Amber Spyglass”からなる3部
作。この3部作は全体を“His Dark Materials”と呼ばれ、
既に日本でも翻訳が出版されているが、3冊ともかなりの厚
みがあり、『ロード…』に匹敵する大型の3部作と言えそう
だ。
物語はパラレルワールドに住む2人の子供を中心に、いろ
いろな怪物や魔法が登場するということで、『ロード…』よ
りは『ハリー・ポッター』に近い内容のようだが、善悪の対
決やモラルの問題などが、『ハリー・ポッター』よりもダー
クに描かれているそうだ。そしてこのシリーズでは、第3部
の“The Amber Spyglass”が子供向けの本としては初めて
イギリスの文学賞を受賞したことから注目され、各社が映画
化に名乗りを挙げて、一時はシドニー・ポラックとアンソニ
ー・ミンゲラのミラージュが計画を進めていたこともあった
ようだが、ここに来て、『ロード…』の勢いを買われたニュ
ーラインが最終的な権利の獲得に成功したものだ。
なおニューラインとしては、『ロード…』に続けて今回の
3部作の映画化を進めたい意向のようだが、同社ではこのホ
ームページの第5回でも紹介したように、『ロード…』の原
作『指輪物語』と並び称されるイギリスのもう一つの大河フ
ァンタシー、C・S・ルイス原作の“The Chronicles of
Narnia”(ナルニア国ものがたり)の映画化に乗り出すこと
も発表しており、元々ワーナー傘下に納まるまではB級ホラ
ーやSF映画で鳴らしていたニューラインが、いよいよ本領
発揮ということになりそうだ。
* *
後半は短いニュースをまとめておこう。
『オーシャンズ11』に続いて『惑星ソラリス』のリメイク
にも挑むことが発表されているジョージ・クルーニーとステ
ィーヴン・ソダーバーグから、もう1本のコラボレーション
の計画が発表されている。今回発表されたのは、『ブレード
ランナー』などのフィリップ・K・ディックが79年に発表し
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03月01日(金)
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