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On the Production
by 井口健二
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■第9回+ロード・オブ・ザ・リング、自殺サークル、シッピング・ニュース
ー作品は出来の悪い作品という意味なのだろうか。
この他には、ジュリア・ロバーツがやたらはしゃいでいた
というエピソードもクルーニーの口から紹介されたが、実は
ロバーツはこの作品に並行して、『アメリカン・スウィート
ハート』(第6回の試写の感想も見てください)の撮影も行
っており、実際にはそんなことが出来たはずがない訳で、こ
れはやんわりとその方面への質問を封じられた感じがした。
いずれにしてもピット、クルーニー共に見事な回答振りで、
2人にうまく仕切られてしまった感じの記者会見だった。
* *
以下はいつものように製作情報で、まずはまたまたシリー
ズものの計画が発表された。
今回発表したのはトム・クルーズ。彼が主宰して『ミッシ
ョン・インポッシブル』などを手掛けるC/Wプロダクショ
ンとパラマウントとの共同製作で、“The Lost Regiment”
というタイムトラヴェル物のSFシリーズを映画化する計画
が発表されている。
このシリーズは、ウィリアム・R・フォースチュンという
アメリカのSF作家が発表しているものだが、実はこのフォ
ースチュン、彼の著作リストを見てみると、まず代表作が映
画化もされたヴィデオゲーム“Wing Commander”をノヴェラ
イズしたシリーズ。この他にも、『新スター・トレック』の
オリジナルノヴェルや、カードゲームの小説化なども手掛け
ているという典型的なペーパーバックライター。従ってこの
シリーズは、そのフォースチュンの作品の中では数少ないオ
リジナルの作品ということのようだ。
そしてシリーズの内容は、アメリカ南北戦争当時の兵士の
中隊が不思議な力によって未来にタイムワープさせられる。
しかしそこは異星人に支配された中世のような世界で、しか
も人類は家畜のように飼われていた、というもの。この世界
で南北戦争の兵士たちが大暴れするということのようだが、
シリーズは90年から93年に掛けて4作が発表され、一時中断
していたが、96年に再開されて、以後毎年1冊ずつ00年まで
に計9冊が発表されているということだ。
舞台が中世のような世界ということは、アーノルド・シュ
ワルツェネッガーの主演で映画化された『コナン・ザ・グレ
ート』に代表されるヒロイック・ファンタシー系の作品のよ
うにも思えるが、この映画化をクルーズが計画するというこ
とは、それなりに勝算があるということなのだろう。なお、
ヒロイック・ファンタシー系の作品ということでは、クルー
ズは以前に、『ターザン』の原作者エドガー・ライス・バロ
ーズの『ジョン・カーター=火星』シリーズの映画化を計画
していたことがあったが、今回の計画が一段落したらそちら
の再検討もしてもらいたいものだ。
* *
続いてはファン待望の計画の再開で、クェンティン・タラ
ンティーノ監督が94年の『パルプ・フィクション』以来とな
る自作の脚本を自ら映画化する“Kill Bill”の計画がいよ
いよ本格的に動き出した。
この作品については、実は昨年の1月に最初の発表が行わ
れ、その後の5月のカンヌ映画祭では話題の中心になるほど
の関心が集まっていた。ところが7月になって主演に予定さ
れていたユマ・サーマンの妊娠が判明、撮影にはかなりハー
ドなアクションシーンが含まれることから妊娠中のサーマン
の主演は不可能ということになってしまった。
ここでタランティーノには、別の女優を起用するか、サー
マンの復帰を待つかという選択肢があった訳だが、このとき
タランティーノは、「この脚本はサーマンのために書いたも
ので、他の女優の起用は考えられない」として、計画を中断
してしまっていた。そして今年の1月16日、サーマンとイー
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02月15日(金)
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