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On the Production
by 井口健二
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■第8回+無問題2、マリー・アントワネットの首飾り
03年のハロウィン公開を目指して、ダークキャッスルの最優
先計画となっている。                 
 そしてもう1本はイギリスで進められている計画で、『リ
トル・ダンサー』のジェイミー・ベル主演による超常現象を
扱った作品。第1次世界大戦中の戦場の塹壕を舞台に、兵士
たちが見えない怪物に付け回されるという内容のもので、監
督はこれがデビュー作のマイクル・J・バセットが担当して
いる。因にこの作品の当初のタイトルは“Who Goes There”
というものだったようだが、これはSFホラー映画の名作と
言われるクリスチャン・ナイビー監督の51年作品『遊星より
の物体X』(ジョン・カーペンター監督によるリメイク作品
『遊星からの物体X』(82)もある)の原作となった小説の題
名と同じで、それではまずいということになったのだろう。
 先日行われた『アザーズ』のアレハンドロ・アメナーバル
監督の記者会見でも、「当初は“House ”という題名だった
が、別の作品が先にあったので変更した」という発言があっ
たが、今回はほとんど同時に両者の題名が発表されており、
その行方は一体どういうことになるのだろうか。     
        *         *        
 続いては、20世紀の大富豪ハワード・ヒューズを巡る話題
で、まずはヒューズの謎に包まれた生涯を映画化する計画が
本格的になってきそうだ。               
 ヒューズは05年テキサス州ヒューストンに生まれ、17歳の
時に亡父の跡を継いで地元の会社を経営するも、26年には自
己資金を使ってハリウッドに進出、映画製作を開始して48〜
57年にはRKO映画の実質的な経営者となり、ジェーン・ラ
ッセルやジーン・ハーロウらを映画界に送り出している。ま
た、ヒューズ・エアクラフトを設立して自らの操縦でスピー
ド記録に挑戦する傍ら、8機のエンジンを搭載した巨大水上
飛行機などを開発。さらに複数の航空会社やラスヴェガスに
ホテルを所有するなど華やかな暮らしぶりが話題になった。
しかし晩年は人前に姿を現わすことがなくなり、一説には薬
物中毒になっていたとも言われているが、76年にメキシコか
らのテキサスに向かう飛行機の中で亡くなっている。   
 このヒューズの波乱に満ちた生涯を映画化する計画は以前
から幾度も発表されていた。その中には、“Ali ”のマイク
ル・マン監督で、レオナルド・ディカプリオが主演するもの
や、監督のヒューズ兄弟とジョニー・ディップが『フロム・
ヘル』の前に進めていた計画などが報告されたが、なかなか
実現に向かわなかった。                
 その計画がようやく実現できそうになってきたもので、今
回発表されたのはリチャード・ハックが執筆した“Hughes:
The Private Diaries, Letters and Memos”という本を映画
化するもの。この本は、ヒューズの腹心と言われたロベルト
・マヒューが保管していた日記や手紙を基に執筆されたもの
だが、さらにマヒューは映画化に際してはハックの本に使わ
れなかった分の日記なども提供するとされている。    
 そしてこの本の映画化権をキャッスル・ロックが獲得し、
『メメント』で注目のクリストファー・ノーランの脚色、監
督、ジム・キャリーの主演で映画化する計画が発表された。
なおノーランは、現在はアル・パチーノ、ロビン・ウィリア
ムス共演による“Insomnia”という作品を監督中だが、出来
るだけ早く“Hughes”の脚色に取りかかり、早急に映画化を
進める計画だということだ。              
 そしてもう1本、ヒューズが関わった謎の事件の映画化の
計画も発表されている。                
 この計画は、“3 Miles Down”と呼ばれているものだが、
冷戦さ中の68年に、ハワイ北西 760マイルの海域で沈没した
ソ連の原爆ミサイル搭載潜水艦が発見され、この引き上げに
アメリカ海軍とハワード・ヒューズが関ったとされるもの。

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02月01日(金)
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