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On the Production
by 井口健二
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■第7回
 まずはアメリカでの映画興行成績で、昨年2億ドルを突破
した作品は5本。第1位は『ハリー・ポッターと賢者の石』
の2億9160万ドルだった。11月中旬封切りのこの作品は3億
ドルの突破は確実で、後は歴代1位の『タイタニック』(6
億ドル)に何処まで迫れるかというところだったが、それは
ちょっと厳しくなってきたようだ。しかし4億ドルは超えて
『スター・ウォーズ』には迫ってもらいたいものだ。なお、
上記の記者会見での紹介によると、全世界での興行収入はす
でに8億ドルを突破しているそうだ。          
 続く第2位は『シュレック』の2億6770万ドル、第3位は
『モンスターズ・インク』の2億3920万ドルとCGIアニメ
ーション作品が並んでいる。この2作では11月初旬封切りの
『モンスターズ…』が最終的には何処まで追い込めるかで、
今年新設されるアカデミー賞長編アニメーション部門の史上
最初の受賞者の行方と共に注目される。         
 さらに第4位は『ラッシュアワー2』の2億2610万ドル。
アジアの代表ジャッキー・チェンが快挙を成し遂げた。そし
て第5位は『ハムナプトラ2』の2億 200万ドル。この作品
が、『パール・ハーバー』(1億9854万ドル)や『ジュラシ
ック・パーク3』(1億8110万ドル)、『猿の惑星』(1億
7930万ドル)を押さえたのはある意味笑えるところだ。  
 この他、12月封切りの『ロード・オブ・ザ・リング』は、
年末までに1億7412万ドルを記録しているということで、こ
の作品も2億ドル突破は確実のようだが、実は先に候補の発
表されたゴールデン・グローブ賞でも、作品、監督、音楽、
歌曲の4部門で候補に挙がるなど評価も高く、意外と賞争い
のダークホースにもなっているようだ。         
         *       *         
 というところで、先にも書いたアカデミー賞長編アニメー
ション部門だが、すでに9本の予備候補が発表されている。
 その作品は、上記の2作の他に、ソニー配給の『ファイナ
ル・ファンタジー』、パラマウント配給の“Jimmy Neuton:
Boy Genius”、ワーナー配給で実写シーンもある“Osmosis
Jones”、フォックス配給の“Waking Life”。さらに独立
系の配給で“Marco Polo: Return to Xanadu”“The Prince
of Light”“The Trumpet of the Swan”が選ばれている。
 なお事前審査では、デンマーク製の『トビ★ウォーズ』も
入っていたが、年度内のアメリカ公開が決まらなかったため
にキャンセルされた。また“Jin Roh: The Wolf Brigade”
と“Vampire Hunter D: Bloodlust”も事前審査の対象だっ
たようだが、いずれも規定に合わず外されたそうだ。因に選
定の条件は、年度内に初公開された作品で、且つアメリカ国
内で一般上映されていること。また長編アニメーションの基
準は、上映時間70分以上で、アニメーションシーンが75%以
上を占める作品となっている。             
 そしてもう1本、ディズニーの『アトランティス』だが、
この作品については、結局ディズニー側が勝負を『モンスタ
ーズ・インク』1本に絞り込んだために外されることになっ
たようだ。つまりディズニーとしては『シュレック』相手に
2作品が候補になると投票が分散されてしまうことを避ける
ため、あえて1作品を降ろしたということのようだ。   
 従って2月11日に発表される3本の最終候補は上記の9本
の中から選ばれることになった訳だが、この内、『シュレッ
ク』と『モンスターズ…』は間違いないところとして、3本
目の候補が注目されることになる。もちろん受賞の可能性は
限りなくゼロだが、映えある第1回の候補に残る3本目は一
体どの作品になるのだろうか。なお、事前審査段階で候補が
16作品以上の場合には最終候補は5作品に拡大され、候補が
8作品未満の場合には最終候補は選出しないということだ。
         *       *         

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01月15日(火)
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