ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File132】最新戦争映画情報第二弾・・・中国版「プライベート・ライアン?」登場
集結號「戦場のレクイエム(Assembly)」
監督:馮小剛(フォン・シャオガン)
張涵予、任泉、郭超、王宝強、袁文康、胡軍
本年度、第21回東京国際映画祭の特別招待作品として『レッドクリフ Part I 』と並び話題となった中国=香港合作、人民解放軍全面協力による一大戦争映画作品。監督は「女帝」のヒットが記憶に新しい中国の大ヒットメーカー監督フォン・シャオガン(馮小剛)。戦闘シーンの撮影には、韓国映画『ブラザーフッド』のスタッフも参加し、映画の序盤から1時間以上ノンストップで描かれる国民党部隊との臨場感溢れる激しい戦闘シーン・・・被弾して身体は吹っ飛び、肉片は飛び散り、血は噴き上がる・・・が展開されます。中国国共内戦、朝鮮戦争の時代を通じて、実際に起こった真実を基にした感動の物語。圧倒的なスケールと緊張感溢れるリアルな映像。戦争に翻弄された一人の男の壮絶な人生と死んでいった仲間に贈る鎮魂歌・・・レクイエムであります。
物語は日中戦争終結後の1948年から始まる。毛沢東率いる中国共産党:中国人民解放軍と蒋介石指揮下の国民党軍による史上最大の内戦・・・中華人民共和国建国前夜の国共内戦下で、三大戦役のひとつに挙げられる・・・双方が最も多くの戦死者を出したと言われる「准海の戦い」。人民解放軍第139師団第3連隊第9大隊長谷子地(グー・ズーティ)は、生き残りの部下47名を率い、戦略上の要衝である古い炭鉱跡を守るよう命令を受ける・・・ただし【集結號/撤収ラッパ】が鳴るまで。しかし戦闘は熾烈で圧倒的に数で勝る国民党軍の攻撃により部下たちは次々と戦死していく。そんな中、重症を負った一人の兵士が死ぬ間際に「撤収ラッパの音が聞こえた」と谷子地(グー・ズーティ)に伝えたが、そのラッパを聴いてはいない谷子地(グー・ズーティ)は撤退せずに戦い続ける。しかし時すでに遅く友軍部隊は既に撤退しており、グー・ズーティの部隊だけが取り残され、結局は谷子地(グー・ズーティ)一人を残し全滅という最悪の結果となった・・・。戦闘後、一人生き残った谷子地(グー・ズーティ)は戦死した部下たちは烈士(名誉の戦死)ではなく、戦闘中行方不明者として扱われている、という事実を知らされる。部下たちは、自分が撤収ラッパを聞き逃した為に犬死したのではないか・・・と自責の念に駆られ続ける谷子地(グー・ズーティ)は、その後勃発した朝鮮戦争に中国義勇兵として参戦。贖罪の死地を求めるが生き残る。果たして撤退ラッパは本当に鳴ったのか・・・絶望的な戦いの中で死んでいった部下たちの名誉は取り戻せるのか・・・谷子地(グー・ズーティ)の長く険しい第二の人生が始まった・・・。
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11月02日(日)
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