ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File129】男たちの硫黄島・・・C海軍衛生下士官は二度ハタ(星条旗)を揚げる?【前編】
イーストウッド監督による『Letters from Iwo Jima/硫黄島からの手紙』は、先週2007年1月15日(日本時間1月16日)に開催された第64回ゴールデングローブ賞授賞式において最優秀外国語作品賞を受賞、そして今週23日(日本時間24日)発表された第79回アカデミー賞の各賞候補作品の発表において、作品賞、監督賞、脚本賞、音響編集賞の四部門においてノミネートされました(日本語による作品が作品賞候補になったのはアカデミー史上初めて/残念ながら当初囁かれていた渡辺謙の主演男優賞候補、二宮和也の助演男優賞候補へのノミネートはありませんでしたが)・・・これは戦争映画ファンとっては誠に喜ばしい事なんですが・・・でも待って下さいな・・・イーストウッド監督の硫黄島二部作として製作された『父親たちの星条旗』は一体どうなったんでしょうか?残念ながら全く気配すらありません(悲・・・仕方無いので『Letters from Iwo Jima/硫黄島からの手紙』のアカデミー賞受賞を祈念しつつ、今回も早速観戦記を始めさせていただきます。今回は『父親たちの星条旗』の映画・原作ともに全く触れられていなかった謎≠ノ挑みます。毎度毎度、書込字数制限に苦しめられておりますが、今回は頑張って最初から前後二回分をまとめて書き上げましたよ!一応これにて観戦記『男たちの硫黄島/父親たちの星条旗編』は終了です。それでは【開演ブザー】・・・携帯電話の電源はお切り下さい・・・【いつも以上に当書き込み記事には資料的価値は一切ありません・・・(^o^;A】
【摺鉢山の山頂に星条旗は翻ったが・・・】
1945年2月23日午前10時20分・・・シュリアー中尉指揮する強行偵察小隊によって、日本の歴史上2600年間で始めて日本古来の領土に外国の国旗・・・星条旗が翻りました。しかしその時、強行偵察小隊に同行していた海兵隊広報誌レザーネック・マガジンの従軍カメラマン、ルイス・ローリー軍曹が星条旗掲揚場面として撮影した写真は、ローゼンソールが撮影した様な躍動感漲る決定的瞬間写真ではありませんでした・・・残念ながら2枚の星条旗掲揚写真(左:ローゼンソール撮影/右:ローリー撮影)を比較して見ても明らかだと思いますが、ローゼンタールの写真は、見様によっては如何にも抵抗激しい敵弾飛び交う中で星条旗が掲揚されている・・・迫力満点な写真であるのに比べ、反対にローリー軍曹の写真は、構図の手前で海兵隊員がカービン銃を構え、周囲を警戒してドラマ性を盛り上げている(言い様によっては、これもヤラセ写真なんですけどね・・・まぁ細かい事はさて置き)とは言え、他に写っている海兵隊員の様子が、如何にものんびりとして緊迫感がありません。私ATF的には、もしこの2枚の写真が米国内で同時に公表され、ローゼンソールの写真が第二の星条旗だと紹介されても、軍配はロ−ゼンソールの方に上がりそうな気がするのですが・・・如何なものでしょうか?
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01月26日(金)
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