ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File126】男たちの硫黄島・・・@イーストウッドの挑戦
新年明けましておめでとうございます。昨年7月に『誰が為に鐘は鳴る』に関連した観戦記を発表してから、なんと5ケ月振りの観戦記です・・・(滝汗。前回の観戦記の冒頭で如何に更新遅延しているかが身に染みております≠ネどと書いておきながら、全く反省していない観戦武官長なのでありました・・・(自爆。いや観戦記を書こうとは努力しておったのですよ。その為に『バルトの楽園』も観戦したし、私を含め観客2人という状況下で『出口のない海』も最終日に観戦して来ました・・・しかし人間さぼり癖が付いてしまうと遺憾ですなぁ全く・・・『バルトの楽園』は兎も角、『出口のない海』には甚く感動し、観戦記執筆の準備も着々と進んでいたのですが・・・そんな訳(?)で予定を大きく変更して『硫黄島二部作』ですよ!それでは今年最初の観戦記、早速行ってみましょう・・・それでは【開演ブザー】・・・携帯電話の電源はお切り下さい・・・【いつもの如く文中の様々な書き込みには資料的価値は全くありません・・・(^o^;A】
【2006年の戦争映画情勢を振り返って・・・】
さて戦争映画ファンにとっては、戦後50年の節目でもあった2005年は、それなりに豊作な年であったと言えると思います。大方の期待には応える事が出来ませんでしたが、それなりに邦画界を盛り上げた福井晴敏三部作『ローレライ(2005/03)』『戦国自衛隊1549(2005/06)』『亡国のイージス(2005/07)』・・・そしてドイツ映画界が自国のタブーに挑んだ『ヒトラー〜最後の12日間(2005/07)』・・・かつて角川映画シリーズで邦画界を席捲した角川春樹氏が、実姉辺見じゅん女史のノンフィクションを映画化し久しぶりの邦画戦争映画大作となった『男たちの大和/YAMATO(2005/12)』等々。
しかし2006年を思い返して見ると、戦争映画及びミリタリー関連作品の公開数的には、前年以上ながら、木々の葉が紅葉を始める頃までは戦争映画ファンの心を篤くする様な話題作は、殆んど無かったと言っても過言ではないでしょうか。凄惨な内戦を描いた社会派作品ながら、当初は日本での公開予定がなく、署名活動により公開が実現した『ホテル・ルワンダ(2006/01)』・・・湾岸戦争を舞台に戦場の兵士たちの日常の真実を描いた『ジャーヘッド(2006/02)』・・・戦時下のラップランドの大自然を背景に、言葉の通じない三人の男女の不思議な交流を叙情的に描いた『ククーシュカ/ラップランドの妖精(2006/03)』・・・第一次大戦下の西部戦線で、クリスマスの夜に起こった奇跡を描いた『戦場のアリア(2006/04)』同じく第一次大戦下を舞台にドイツ人捕虜収容所での国境を越えた人々の交流を描いた『バルトの楽園(2006/06)』・・・俳優今井雅之氏の原作・演出による特攻を題材とした舞台劇の映画化(1995)作品を再度完全英語版でリメイクした『THE WINDS OF GOD(2006/08)』・・・終戦間際、特攻基地のある町を舞台に特攻隊員と彼を慕う女性の日常を描いた『紙屋悦子の青春(2006/08)』・・・人気ミステリー作家の横山秀夫氏による人間魚雷回天特攻隊員の極限下の青春を描いた原作を映画化した『出口のない海(2006/09)』・・・韓国版「戦国自衛隊」的作品の『天軍(2006/09)』・・・これらの作品の中には内容的に素晴らしく、一般的に評価の高い作品もありますが、如何せん戦争映画ファンの篤き心を満足させる何か・・・を満たした作品はコレと言って殆んどありませんでした。しかし、そんな篤き心の戦争映画ファンの最後の希望の星となっていたのが、前年から出回っていた某監督の情報・・・それが西部劇やマカロニ・ウェスタン、刑事アクション作品等で絶大な人気を得て、最近では監督作がアカデミー賞を受賞する等ハリウッドを代表する巨匠の一人としての地位を確立した東森クリン・・・ッじゃなかった・・・クリント・イーストウッドその人なのでありました!
【その男・・・イーストウッド(敬称略)】
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01月01日(月)
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