ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
[455595hit]

■【File075】LAST STAND・・・アラ、モ〜ッ忘れたの!¢ス勢に無勢【中編Vol.1】
相変らずの言い訳ですが・・・忙しさにかまけて月4回更新の目標が、遂に先月達成出来ませんでした・・・おまけに予想通り、勤務先での風邪&インフルエンザ攻勢≠ェピークを過ぎた後に風邪≠ひいてしまい、今週になってやっと調子が戻ったとこで仕事が立て込み、観戦武官諸士には誠に申し訳ない次第であります。そんな訳で気合を入れ直しふゎいと一発〜ッ≠ナ行ってみたいと思っております。さて今回のお題は、前回に引き続き多勢に無勢≠フ中篇をお贈りします。己の信念に従い、己の責任を果たして潔く死≠ノ臨んだ男たちの玉≠ニ砕けた物語・・・キーワードはLAST STAND=玉砕≠ナす。それでは開演《開演ブザー》です。いつものように携帯電話の電源はお切り下さい。

【LAST STAND=玉砕】
古今東西繰り広げられた数限り無い戦闘行為≠ノおいて、これまた数限り無い多勢に無勢≠ネ戦いが行われいるのは皆さんご存知の通り。兵力的に圧倒的に不利≠ネ状況下に置いても、自分達に課せられた任務・・・多くの場合は拠点(城・砦・要塞・陣地等)の防御ですが・・・を遂行する為、困難に立ち向かい、友軍や祖国の反攻や勝利を信じ、戦い死んでいった人々・・・そんなシュチュエーションのストーリーの映画作品が、また一層観衆の興味や感動を誘う訳ですな。しかし戦車や航空機、機関銃等が戦闘に関与し、戦闘の形態が急変した近代戦(第一次大戦)以降ではイケマセン。太平洋戦域での日本軍の玉砕戦などの様に、圧倒的火力を有する攻撃側の優勢ばかり目立って、映画的には盛り上がりに欠けます(全く不謹慎な発言だ・・・)中には善戦した戦闘もありますけどね・・・やっぱ近代以前の戦い(日清・日露戦争以前)で、数を頼りに序々に押し寄せて来る敵の大軍・・・単発式の旧式ライフル銃に弾を込め、銃剣を装着し、恐怖に震えながら防壁の銃眼から狙い構える僅かな守備隊兵士たち・・・その緊張感がヒシヒシと伝わってくる演出が堪らないのです。ところで、そんな作品を紹介しようと今回のコンテンツの資料をネット上で漁っている時に、海外サイトで度々目にした言葉がありました・・・それがLAST STAND≠ニいう言葉なんですが、ATF所有の英和辞書で調べても、ズバリな翻訳が載ってませんでした(どなたか正式な和訳をご存知ないでしょうか・・・?)まあ語学力の無いATF的に直訳すれば最後に立つ≠ナすか(変な想像しちゃダァメダメッ)・・・辞書的にはSTAND≠ニいう単語には抵抗≠フ様な意味を含んでいるそうなので最後の抵抗≠チて意味じゃないかと思うのですが、やっぱシックリきませんな・・・そこでいろいろ考えた末に思いついたのが玉砕▼・・退却・撤退≠竍降伏・捕虜≠ニいう観念や行為が存在しない旧日本軍にのみ存在する軍事用語で玉のように美しく砕け散る=名誉忠節を守って潔く死ぬ≠チて意味で、1943年5月29日に北方軍司令部からアッツ島守備隊宛に打たれた決別電の中で「・・・最後ニ至ラバ潔ク玉砕、皇国軍人精神ノ精華ヲ発揮スルノ覚悟アランコトヲ望ム」と使用されたのが最初らしいです。そこで、そんな言葉の持つ意味のピッタリ合った戦闘を描いた超〜有名な作品たち・・・の中でも映画史上≠ノ残る一大スペクタクル巨編・・・今回はその作品の基となった歴史的事実(映画自体は至極有名なんですが、その裏に隠された事実や製作秘話については意外と軍オタの皆さんにも知られていない)を中心に紹介させていただきます。

【アラモ(THE ALAMO 1960)】

[5]続きを読む

02月13日(木)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る