ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File049】記念連続ドラマ第五夜「プライベート・ライアンとラメルの橋」後編
今日も暑い、寝苦しい夜。台風はあっさり通り過ぎ、余り被害も出なかったようで何よりでした。さて先日の日曜日に貴重な邦画戦争映画「独立機関銃隊未だ射撃中」を観てきたので、今回は、毎度お馴染みの「あゝ邦画戦争映画は燃えているか・・・編」で行こうと思っていたのですが、この自爆的SPRストーリーを早く終わらせてしまわねば・・・なんか寝つきが悪い(おいおい会社で充分寝てるだろって!)ので、取りあえず物語は最後の見せ場に突入です。本当に終わるの・・・か?それは読んでのお楽しみ・・・それでは始まり・・・です(開演ブザー:いつもの様に携帯電話の電源はお切り下さい)

【ATF版「プライベート・ライアン」自爆的SPRストーリー】
観戦上のご注意:物語の進行はDVD版に準拠しています。

第五夜「プライベート・ライアンとラメルの橋」後編
chap.14唯一誇れること(前編)
ラメルの町の北面にある小さなカフェ、いやカフェだった建物・・・88mm砲の砲撃を受け壁は半壊し、背後からは丸見えの・・・二階の窓からは、接近して来る武装親衛隊がよく見えていた。先頭には戦車三両・・・砲塔に四角増加装甲を取り付けていた・・・X号戦車(パンター・・・今風に言うとレオパルトか・・・爆?)・・・警戒しながら町へと接近して来る。501空挺大隊のヘンダーソン伍長と506空挺大隊のトインビー上等兵が、崩れかけた窓から、双眼鏡で接近して来る戦車を悲壮な表情で見つめていた・・・「あいつら武装親衛隊第2師団の偵察隊だ・・・」ヘンダーソン伍長がタバコに火を点けながら言った「でも、偵察隊の割には戦車まで繰り出して、ちょっと力入れ過ぎじゃないですかねぇ」「ここの石橋は、このあたりじゃ戦車が渡れる数少ない橋だ・・・俺たちゃ貧乏くじを引いたって事さ」ヘンダーソン伍長は、大きくタバコを吹かすと、吸いかけをトインビー上等兵に渡した。受け取ったタバコを同じく深々と吹かすトインビー上等兵。「さあ仕事だ・・・」ヘンダーソン伍長が、手元にあったバズーカ砲を肩に担ぎ、先頭の戦車に狙いを定める・・・背後からトインビー上等兵が弾を装填し、ヘンダーソン伍長のヘルメットを叩いて装填完了≠フ合図をした。暫しの沈黙・・・カチッ・・・バズーカ砲の引金音・・・同時に凄まじい噴流が後方へ噴き出した・・・最初の一撃は、ドイツ軍戦車の前面装甲板にあっけなく弾き返された・・・「くそ、ずらかるぞ・・・」ヘンダーソン伍長がバズーカ砲を抱え2階から飛び下りると、トインビー上等兵も慌てて後に続いた・・・その途端、今まで二人が隠れていた部屋が吹き飛ぶ・・・「くそ、奴等本気だぞ・・・」泡喰って逃げるトインビー上等兵が叫んだ。二人は後方に位置する防御陣地(通称アラモ)へ逃げ込んだ。敵戦車は町の周囲に散開すると、外周の家屋に向け連続砲撃を開始した・・・。ハノマグ兵員輸送車やトラックからは武装親衛隊の兵士がバラバラと下車、散開し、戦車の援護砲撃下、町への接近を開始・・・。町の彼方此方で応戦する米兵たちとの間で激しい銃撃戦が繰広げられたが、流石に多勢に無勢。次第に武装親衛隊に圧倒され町の中心部へと後退を余儀なくさせられていた。町の北側外周の壁は既に跡形もなく粉砕されている・・・が、不思議と町の中心部への砲撃は少ない・・・何故だ?

chap.14唯一誇れること(中編)

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07月18日(木)
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