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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File026】酒と涙と戦さと映画・・・ナ≠ッる戦争映画Vol.2
前回に引き続きATFの涙腺を熱くした「戦争映画の泣ける<Vーン」Vol.2であります。まあ映画で感動するってのは@監督の演出や物語のストーリーA俳優の演技BカメラワークやBGM、音響効果なんてトコでしょうかね。でも戦争映画で泣けるってのは、それ以外に@本物の兵器や軍装が登場するA今やCGで簡単に創れる手のこんだシーンを丁寧に人の手によって創る、ってのがあります。でもこれで泣ける≠チてのは製作スタッフの苦労に感動して泣ける≠チてのに近い訳で、他の映画ファンの方は、余り経験の無い経験っちゃあ、経験でしょうね。
まあ、そういう基準で書きはじめたら、もっといっぱい作品を書く事ができるんですが、ここでは、単純にヘタレ≠ネATFを泣かせたシーン・・・そのAで攻めてみたいと思います・・・。さあ美酒を片手に、夜長をスクリーンでお楽しみ下さい。

【二百三高地】
いや〜、この作品はもう多くを語る必要の無い邦画戦争映画≠代表する作品で、かつ評価の高い作品であります。日露戦争中の激戦旅順要塞の攻防≠めぐる乃木第三軍司令官を始めとする多くの人々の人間ドラマです。個人的には乃木℃i令官の描き方がちょっと・・・と思ってはおりますが、まあそれは置いといて・・・この作品を始めて観たのは、なんと我が母校(高校)の文化祭での上映会・・・今でこそ、こんな状況で上映しようものなら大問題にも成りかねませんが、まあ当時(20数年前)は皆んな大らかだったんでしょうなぁ。まあ我が母校は毎年防衛大への進学者が10名以上もいた進学校?だったので防衛庁から表彰された事もあったんですがね・・・。さて迫り来るロシア・バルチック艦隊と決戦を控える連合艦隊の後背の憂いは、頑強な要塞に守られ旅順港に潜むロシア極東艦隊。で、なんとか早急に旅順要塞を陥してくれと、第三軍へ矢の催促なんですが・・・帝政ロシアが莫大な費用と資材を投入して築きあげた難攻不落の要塞。攻める第三軍司令部は、あくまでも正攻法に拘り莫大な損害を出し・・・遂に児玉源太郎大将(演じるはMr大霊界・丹波哲郎氏)≠フ登場・・・旅順港内に停泊するロシア艦隊を、切り札28サンチ攻城榴弾砲で砲撃する作戦に変更・・・砲撃誘導の為、港内を一望できる203高地の攻略が最優先となり・・・物語は佳境へと進みます。あおい輝彦演じる予備少尉指揮の小隊が属する金沢連隊も多大な犠牲を払いながらも、この最終攻撃に参加します。様々な人生を送ってきた最下級の兵士たち(佐藤允、新沼謙治、湯原昌幸・・・他の演技が光ます)無謀な攻撃命令によって消耗されていく命。そして残される恋人(夏目雅子)や子供たち。尋常小学校の教室の黒板に書かれた「美しい国日本、美しい国ロシヤ」の文字・・・エンドタイトルが流れ・・・BGMはもちろんさだまさし≠フ謳う主題歌「防人の詩」・・・おしえてください・・・海は死にますか山は死にますか・・・おしえてください・・・ヘタレなATFの手には皺くちゃのティッシュペーパーの塊が・・・。

【離愁】

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01月31日(木)
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