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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File027】柵も看守も乗り越えて、逃げるが捕虜の生きる道ど〜ッ脱走≠oart.2
さて、脱走モノ戦争映画特集Part.2は、前回と違ってチョット異色な脱走モノ≠ご紹介しましょう。まあ戦争映画の中では「脱走特急」や「脱走山脈」なんてメジャーかつ異色な脱走モノは皆さんもよくご存知でしょう。そんなメジャー作品では満足いただけない、コアな戦争映画ファンの貴方にお薦めなへぇ〜、こんな作品あったの?≠チて言えるような作品をビデオテープの棚の奥から探し出して来ました。知られざる事実を基にした脱走≠フ数々。こんな異色な作品に、あっと驚く♪あっと驚く♪ど〜ッ脱走・・どー脱走♪♪(○ースケ・サンタ○リア風)
【戦場にかける橋2】
「大脱走2」と同じく二番煎じで製作されたとしか思えない、あまり知られていない作品ですが、意外に見せ場の多い作品なんですよ、コレ。サブタイトルは「クワイ河からの生還」1989年製作の作品です。勝手に2≠名乗っている訳ではなく正式≠ネ続編だそうです。ストーリーは前作「戦場にかける橋」の後日談。クワイ河の橋完成後、捕虜達が日本本国に移送されるところから始まります。監督は「コマンド戦略」「ワイルドギース」「戦争のはらわた2」のアンドリュー・V・マクラグレン。捕虜部隊の指揮官の軍医少佐をエドワード・フォックス、現地の山岳部族を率いる英軍大佐をデンホルム・エリオット、捕虜の輸送指揮官の南方軍参謀少佐を仲代達矢、部下で残虐な中尉をジョージ・タケイ、輸送船船長を高橋悦史が演じています。まあジョージ・タケイの憎たらしい日本軍将校は「スタートレック」ファンには悲しいトコですな。この人、その後製作の「アンポンで何が裁かれたか」(豪州での戦犯裁判を扱った作品)でも部下の下級将校に戦犯の罪を着せる将官役で登場してますが・・・。仲代達矢の参謀少佐は、妻子を亡くし戦いに疲れ酒に溺れてます。それと日本占領下のサイゴンの風景なんか貴重ですな。市内を行進させられる捕虜たちの横のカフェでフランス人たちがコーヒー飲んでたりします。で、サイゴンから船便(ぶらじる丸って今にも沈みそうなボロ貨物船)で日本本土に送られる訳ですが、その頃はもう東シナ海も安全ではなく、米潜水艦の巣で、普通なら赤十字旗か緑十字旗(交戦国間で安全を保障されたことを示す)を揚げるのに、それもせず10隻位の小船団(護衛に駆逐艦秋月級≠ェ一隻)で出航。この護衛艦って、どう見ても哨戒艇か掃海艇・・・(まだ「U-571」に登場した独駆逐艦もどきの方が重武装)航海中、連合軍捕虜が叛乱を起こして輸送船を奪取するのですが、事情の解らぬ米潜水艦の攻撃を受け撃沈・・・後に浮上してきた潜水艦に何人かの捕虜が救助されてエンドです。この潜水艦はちゃんとガトー級≠ゥパラオ級′エ潜とディーゼル潜水艦が戦うコメディ映画「潜望鏡を上げろ」に登場した潜水艦と同じじゃないかと思うのであります。そう言えばオープニングに登場するクワイ河鉄橋って、どことなく「ハンバーガー・ヒル」に登場する鉄橋に似てるんだよねぇ〜。エンディングテーマは勿論ボギー大佐=クワイ河マーチ≠ナす。
【友情の翼】
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02月04日(月)
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