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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File024】逃げるが勝ち・・・どぉ〜脱走!Part1
先日の事ですが、民放の深夜枠放送帯で「大脱走」が二週に渡って放映されました。既述の【File】にもカキコしてますが、私ATFが子供の頃(もう数十年も前のことです・・・)戦争映画の定番と言えば、お盆や年末に放送される「大脱走」「バルジ大作戦」「トラトラトラ」がベスト3でした。それも決まって前編・後編でニ週に渡って放映され、しかも後編の最初は前回のあらすじ≠セったのです。そんなこともあって、深夜枠それもニ週に渡っての放映にも関わらず、全部観てしまいました・・・翌日(いや当日)仕事にも関わらず・・・しかもビデオだけでなくDVDも持っているにも関わらず・・・やっぱ名作が由縁でしょうか(お前がアホなだけじゃ)どうしても最後まで観てしまうのでした。
と、言う訳で今回のお題≠ヘ「戦時捕虜収容所からの脱走」を題材にした戦争映画・・・「大脱走」以外の手に汗握る脱走≠フお話です。さあ、あなたも一緒にどぉ〜脱走!!
【大脱走2】
「大脱走」が映画史上に残る名作であることは、どなたも否定はされないでしょう。この作品は実話が基になっているのも有名なお話。しかしながらエンターテインメントであるが故に、史実を題材としたストーリーには多々脚色が施されています。という訳で、より史実に近い形で製作されたのが、この「大脱走2」です。「2」って付いている為に続編≠チぽく感じられますが続編≠チて言うよりも大脱走≠フドキュメンタリーっていった方が良いかもしれません。ビデオソフトで前編・後編の2本組。前編は「大脱走」と同じく脱走までのプロセスが描かれており、まあそれなりの作品なんですが、問題は後編。「大脱走」のエンディングでバートレッド中隊長以下多くの捕虜が脱走の途中で殺されたという悲報が伝えられますが、この「大脱走2」の後編は、その捕虜たちの殺害事件を巡るサスペンス仕立てのストーリーになっています。クリストファー・リーブ演じるドッジ少佐(脱走の生き残りでチャーチル首相の甥)や犯罪捜査のプロ(元NY市警刑事)の米軍将校を中心に、この捕虜殺害・・・独軍内部では捕虜の特殊処分≠ニ呼ばれていました・・・に携わった元ゲシュタポの連中を、戦犯として追い詰めていきます。ソ連やユーゴの捕虜となっている容疑者の取り調べ(「大脱走」で捕虜の偽造屋を演じていたD・プレザンスが、ここではソ連捕虜の元ゲシュタポ、アブサロン博士を演じています)やゲーリングの尋問(捕虜の殺害を命じたのはヒットラーであって自分ではないと白を切ります)シーン、多くの連合軍捕虜の逃亡を手助けしながらも、ドイツ人の愛人であったが為に頭髪を切られた(パリ解放の実写フィルムに見られるような)ヒロインの濡れ衣を晴らすシーン、東欧共産国家の情報を握っている元ゲシュタポの逮捕に米軍情報部の妨害が入ったり、と結構盛りだくさんな見せ場の連続です。本家「大脱走」に比べると、イマイチ認知度が低いのですが隠れた佳作≠ネ作品だと思います。そうそう本家の大脱走マーチ≠アレンジしたテーマ曲がほのぼのしてます・・・。
【第十七捕虜収容所】
「大脱走」と並ぶ「捕虜収容所」モノの傑作。原題は「STALAG17」。「大脱走」の舞台である捕虜収容所は「空軍第3捕虜収容所」で主に英空軍の捕虜だったような・・・ゲーリングの鶴の一声で連合軍の空軍所属の捕虜はドイツ空軍の管轄となったはずなのですが、この第十七捕虜収容所は米空軍捕虜専用のわりには収容所の警備・運営はドイツ陸軍がやっているようです・・・。さて、この作品は、脱走モノというよりは捕虜の中の裏切り者(確か米国育ちのドイツ人が米軍捕虜に化けてた・・・?)を見つけ出すお話。元はブロードウェーの人気舞台劇だそうです。いわゆるシュチュエーション・ドラマってヤツでしょうか?ウィリアム・ホールデン演じる主人公は、その要領の良さを逆恨みされ裏切り者の濡れ衣を着せられるのですが、最後は裏切り者の正体を見事暴いて濡れ衣を晴らします。そして捕虜の中の重要人物を連れ立って脱走するのですが、最後どうなったかは不明・・・捕虜たちが着ているボンバージャケットがカッコ良いです。オットー・プレミンジャー演じる収容所長は絶品ですな・・・いろんな意味で!
【脱走大作戦】
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01月21日(月)
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