ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
[455606hit]
■【File065】これを観て何を想う・・・何だコ〜リャ 愛のタリホー【ネタバレ警報】
観終わってから、観戦中の不愉快な思いの為に怒り心頭で映画館を出た時、まず最初に思ったのは、観客に主人公が強制収容(これすら刑務所と思っていたかもしれない)されていた理由が理解できたか、という事でした。まあパンフ読めば解るんですが、多くの方々は映画観る前に予備知識なんて仕入れていかないでしょ・・・。ネタバレの批評は読まないですよね。そんな訳で共産政権下で、主人公たちが思想的に問題ありとして強制収容された事をどれほど理解できていたか・・・特にATFの隣や斜め後ろでヘラヘラ笑い&爆笑していた兄ちゃん&姉ちゃんには絶対理解出来ていないと思う・・・。そうだよね・・・自由のために戦った英雄がなんで強制収容されるの・・・DBWは強制収容された主人公が、戦前・戦時中を回想する形で物語が進んで行きますが、回想シーンの比重が大きい為に、強制収容された主人公の悲哀が余り感じられない・・・それも強制労働シーンより元親衛隊の医師(昔人体実験かなんかやってた悪いヤツかと思ったら、そうじゃなく止むを得ず親衛隊に入隊、今では共産政権に帰順し収容される傍ら収容所付医師を兼務してるらしい)の診療所のシーンが殆んど。看守の横暴や暴力、リンチ、獄死した囚人なども描かれてはいますがね・・・余り強烈に反共産を打ち出していない。逆に観客へジンワリと訴えようとした意図なんでしょうか・・・居眠りしている看守を他所に、ステンドグラス越しに射す陽の光に映し出された主人公の穏やかな顔が意味するものは・・・やっぱ解らんなぁ・・・。
このDBW・・・偏屈なATF的には以上書いてきた通りです。とにかく飛行シーンは素晴らしい・・・色恋シーンや強制収容所シーンは、観戦される皆さん個人の判断にお任せします。出演してる俳優、女優の皆さん、結構良い演技してますが、何と言っても一番の役者は主人公の愛犬≠ナす。・・・【続く】
【一部修正】2002/11/05加筆、2003/05/02「壮絶303戦闘機隊」の記事を加筆
11月03日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る