ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File097】あゝ邦画戦争映画は燃えているか・・・Shall We タンク!【前編】
このKC40型雪上車だが、実は陸上自衛隊用の寒冷地車両として開発された小型雪上車である。陸上自衛隊での試作時の名称は五十三式雪上車と呼ばれていた。ところが前述の如く、この当時まだ小松製作所でも雪上車を製作しており、このKC40型・・・五十三式雪上車(一部改良が加えられ五十八式雪上車として約60両が生産された)は、小松製作所でライセンス生産される事になる。この小松製の車両は小松六十式3トン雪上車と呼ばれ、昭和36年〜52年までの期間、合計400両以上が製造された。まぁ小松製作所の方が、元々技術や生産ラインを持っていたので大量生産し易かったのかもしれない。大原鉄工所の方では、民間仕様としてのKC40型を70両ほど生産する(小松製作所は、何故かこの六十式雪上車を最後に雪上車部門から撤退、以後大原鉄工所が日本における雪上車のオンリーワン・メーカーとなる)。さて、この六十式3トン雪上車の画像をネット上で探したのだが、結局ハッキリ映った写真は発見出来なかった。しかしこちらの大原鉄工所のサイト中の雪上車開発50周年記念のコンテンツの中で、民間用KC40型と自衛隊試作型五十三式雪上車の写真と動画を観る事が出来る。馬鹿戦車は、この大原鉄工所が開発した民間用KC40型雪上車、或いは自衛隊用六十式3トン雪上車が民間に払い下げられて使用されていた車両をベースとして、撮影用に改造された車両だと思われる。因みに六十式3トン雪上車の写真は発見出来なかったが、陸上自衛隊が採用した時の六十式3トン雪上車正式採用要綱と六十式3トン雪上車平面図は発見できた。転輪や懸架装置、エンジンや操縦機構の配置が良くわかり、改造された愛國八十七号≠フ内部配置の様子が想像出来る。ビデオを観直して確認し直したが、足廻りの懸架装置や転輪配置も間違いない様だ。
D馬鹿戦車のその後・・・
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09月30日(火)
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