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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File074】多勢に無勢・・・って言っても時の運≠ナしょやっぱ!【前編】
さて戦争映画の中でも第二次大戦≠舞台にした作品の比率が最も多いのですが、考えて見ても今回のお題に適当な作品については意外と思いつかないもんです・・・テメェの勉強不足が原因だろ〜って。う〜む・・・実際には多くの作品が制作されているはずなんでしょうが。今のところ思い尽くのは、欧州ではバルジ戦時、孤立した米軍分隊が要衝に位置する城館に立て篭もり、独機甲部隊を迎え撃つ「大反撃(CASTLE KEEP 1969)」と、アフリカ戦を舞台に、米軍M3戦車一両と英軍兵士たちが砂漠の中のオアシスの小さな涸れ井戸を巡り、独機械化一個大隊と交戦する「サハラ戦車隊(SAHALA 1943)」くらいかなぁ・・・まぁどちらも通常で考えればとても勝ち目の無い戦いですが「大反撃」では、ジープに山程積んだ武器弾薬?と城館の好立地が幸いし(見事な庭園をぶち壊し対戦車傷害を作ったり、堀にガソリン撒いて火を着けたり・・・実際の城館ではなく撮影地ユーゴに作られたセットの城だが)独軍の攻撃に暫し持ち堪えますが、やはり多勢に無勢℃氓フ「サハラ戦車隊」では役者並みの個性ある存在感を見せるM3戦車が最高です。独軍側(一個大隊なので最低でも約500〜600名位はいた・・・けど戦局に影響する兵力だったのだろうか?)が水不足で士気が落ちていたとは言え、一両の戦車(75mm×1門、37mm×1門、7,7mm機銃×2丁)と10名かそこらの兵力で、あの小さなオアシスを持ち堪えることが出来たのは、やはり砂漠と言う立地のお陰でしょうか・・・遮蔽物が少なく隠密裏の部隊移動が不可能(・・・背後に回り込んで二方向同時攻撃なんて出来なかった)のか、あくまで正面からの攻撃に拘った独軍のお陰でだったのかは神のみぞ知る≠ナす。以前にも書きましたが、ATF個人的には1995年にジェームズ・ベルーシ主演でリメイクされた「デザート・ストーム/新サハラ戦車隊(SAHALA 1995)」の方の登場人物の設定が好きです(・・・特に自由フランス軍のフレンチーと独軍大隊長・・・でもタイトル、なんだかなぁ〜まるで湾岸戦争≠セよ、まったく)そうだ・・・「プライベート・ライアン」も言って見ればそうだよ・・・(詳細は・・・みんな知ってるからいいっすよね!・・・でも特殊任務部隊だよな、ミラー分隊って・・・)

【やっぱチャンバラ・コンバット≠ナしょ・・・第二次世界大戦太平洋篇】
1950〜60年代に数多く制作された邦画戦争映画の中でもATF一押しなのが、過去何度も書き込んでますがATF命銘によるチャンバラ・コンバット≠ニいう一連の作品群です。岡本喜八監督による。この種の作品のエポックメイキング的作品となった「独立愚連隊(1959)」やマイトガイ¥ャ林旭主演の日活版独立愚連隊<Aクション「俺は地獄の部隊長(1963)」独立愚連隊≠フ岡本喜八監督と世界のミフネ≠アと三船敏郎がタッグを組み、八路軍(・・・国民党軍だっけ?)包囲下の日本軍前哨拠点焼き場陣地≠巡る攻防に送り込まれる新兵(楽隊)部隊を描いた「血と砂(1965)」タフガイ$ホ原裕次郎主演で、終戦直後朝鮮奥地に孤立した日本軍一分隊と避難民一行が破損した蒸気機関車を修理して、匪賊の包囲を突破する「逃亡列車(1966)」が上げられます。「独立愚連隊」は人間ドラマに重点が置かれている部分が多い為、アクション活劇的には「独立愚連隊西へ」の方が面白いですけどね・・・。「逃亡列車」は、どこか設定が最初の方で書いた「戦争プロフェッショナル」に似ています。敵との戦いだけでなく時間≠ニの戦いが、ストーリー展開に大きく影響してくる点ですけどね。敵が迫って来るのに中々脱出出来ないイライラ感がたまらないんですよ。もうひとつ戦中の作品ですが、朝鮮と満州の国境警備に当たる警察官と越境し横暴を振るう匪賊との戦いを描いた「望楼の決死隊(1943)」も特筆出来ます。軍隊ではありませんが、装備は三十八年式小銃や十一年式軽機関銃などで、小防御拠点となっている警察署に立て篭もって匪賊と戦うシーンは結構迫力ありました・・・。でも最後はお約束の通り救援部隊が・・・。


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01月28日(火)
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