ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File047】記念連続ドラマ第三夜「プライベート・ライアンとヌーヴィルの雨」 後編
町の掃討も終わり、どうやらドイツ軍が一掃されたのは日暮れも近づいた頃だった。取り合えず今晩は、このヌーヴィルで一泊することになったミラー大尉一行は、ハミル大尉の部下に案内され三ツ星ホテル≠ヨとやって来た・・・全室個室・ベット完備・・・そして鉄格子付き・・・どうやら元は三ツ星≠フ刑務所≠フようだ。「今日は疲れたなぁ〜」ミラー大尉が、あてがわれた専用個室・・・独房のベットに倒れこみうつらうつらしかけた時、扉が開きパツ金のお姉・・・残念、男が一人ずかずかと入ってきた・・・「ノックぐらいしろ・・・、あんた誰だ?」眠い目を擦るミラー大尉に男は手を差し出した。「UPIのギャロウェイです」「なんだって新聞記者〜、その記者さんが何の用です・・・」「実はお願いが・・・貴方と寝・・・違〜うッ・・・大尉の部隊に同行させてほしいんです」「あんた、我々の任務を・・・?」「ええッ、知ってますよ、広報チーム活動・・・ライアン二等兵を探せ≠ナしょ。発見できりゃ大した特ダネになりますよ!」「やれやれ。せいぜい邪魔はせんでくださいよ!それと自分の身は自分で守る事・・・」敬礼すると、嬉しそうにギャロウェイは部屋から出て行った。ミラー大尉は例のタバコケースから一本取り出し、火を点けると大きく一服吸った・・・。その時、ちょっとした疑問が頭に浮かんだ「待てよ、あの特派員。誰かに似てるなぁ・・・誰だ、そうだジャクソンに瓜ふたつじゃないか!」・・・爆。とにかく俺たちに残された選択は、明日506空挺大隊の集合地点だというラメル≠チて田舎町まで行くしかない・・・のか?寝ぼけ頭のミラー大尉は呟いた・・・。

chap10.フーバー
その時、扉をノックする音・・・「アパム伍長です。中隊長よろしいですか?」「ああ入れッ」眠そうなミラー大尉の前に、アパム伍長が大事そうに汚れた書類カバンを抱えて入って来た。「あの・・・実、実は尋問した捕虜のドイツ将校の件でお話が・・・あ、あるんですが」アパム伍長が捕虜を尋問した時の様子をミラー大尉にたどたどしいながらも詳しく話した。捕虜は負傷しており、鎮痛剤が無かった為、101空挺の連中にワインを鱈腹飲まされ、既にヘベレケ≠ノ酔っ払っていたらしい。「・・・と、言う訳、なんです」アパム伍長は、持参した書類カバンから一束の書類を取り出しミラー大尉に手渡した。ミラー大尉にはドイツ語は読めないが、その文書が高度な機密文書らしい事は解った。そして、その命令書の最後に書かれた命令者の署名・・・親衛隊国家長官ハインリッヒ・ヒムラー・・・本来ならば真っ先に処分されるはずの命令書だが、所持していたドイツ軍将校(片目に眼帯をはめた大佐・・・確か名前はラドル?)が負傷した為、処分出来なかったらしい。「この事はハミル大尉や空挺の連中は知っているのか?」「いえッ肝心の事は私しか聞いていません。尋問した後、直接、中隊長の所に来まし・・・た」アパム伍長が酔っ払ったドイツ将校から聞き出した情報・・・それはドイツ軍の極秘特別作戦だった。親衛隊の親玉から直々の命令を受けた武装親衛隊ダス・ライヒ≠フ精鋭部隊があるモノ≠探しているらしい。そして、その捜索目標の場所はラメル≠セった・・・明日、部隊が向かおうとしてる田舎町だ・・・「まったくフーバー≠ネ任務だよ・・・フヮ〜ッ」ミラー大尉は頭を抱え、大きく欠伸をした。薄す暗い独房の中では心配そうにアパム伍長が・・・使いふるされた独語の辞書を捲っていた・・・やっぱ載ってないです・・・よ〜フーバー≠ネんて単語は・・・などと思いながら立ち尽くしていた・・・。

さあ、物語は一挙に佳境へ驀進しています。果たしてラメル≠ナ待ち受けるモノ▼・・親衛隊が必死になって探しているのは何なのか・・・。ライアン二等兵はまだ生きているのか・・・突然現れたジャクソンにソックリ≠ネUPIの特派員とは・・・歴史の潮流は大きな渦≠伴って一点ラメル≠フ町へと集まりつつあった・・・。おおッ盛り上がってきたぞ・・・妄想は爆発だ〜ッ!しかしコレ書く為にPCのモニターで「SPR」観ながら書いてるんですが、これで8回も「SPR」観直してるよ〜ッ。もうゲッソリです・・・自爆【続く】

06月30日(日)
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