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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File114】西部戦線異常≠ネ話・・・【コレが本編かよッ!(さまぁ〜ず風)編】
『武道通信かわら版』この中に記された小川寛大氏の記述によれば、なんとこの『ALL QUIET(戦線異状なし)・・・』の起源となったのは、第一次大戦を50年以上も遡る1861年に勃発し、史上最大の内戦となった米国南北戦争時の流行歌に端を発している、との事。南北戦争緒戦では、中世以来主流であった歩兵戦列同士が相対激突する戦法で兵員に大量の損害が生じてしまい、南北両軍首脳が積極的な作戦を行なわず、早くも1861年の夏から1862年の春にかけて戦線が膠着。特に南北戦争の最重要戦線であったポトマック川流域戦線では両軍が睨み合うばかりの奇妙な状況が続いており、それを新聞が揶揄し、毎日の様に「All Quiet Along the Potomac(ポトマック川戦線異状なし)」という見出しが使われていたそうです。しかし最前線では、日々散発的な小戦闘が行われ死傷者も出ており、その中で戦友の死を悼む「All Quiet Along the Potomac Tonight」なる流行歌が誕生しました。将に『西部戦線異状なし』の主人公が戦死したのと同様な状況だった訳ですな。この「All Quiet Along the Potomac Tonight」なる流行歌のタイトルが、約70年後にレマルクの著作『IM WESTEN NICHTS NEUES』を映画化する際に付けられた英題『ALL QUIET ON THE WESTERN FRONT』に影響を与えた事は、まず間違いないとの事だそうです・・・。
【『西部戦線異状なし』だけじゃない?】
『西部戦線異状なし』の異状&舶ェが異常≠ニいう同音異義語に誤って£uき換えられて表現されている理由は、偏に異状≠ニ異常≠ニ言う同音異義語の意味の違いの不明瞭さと、変換時の単純ミスに起因していると思われますが、少なくとも良識ある観戦武官の皆さまにおいては『西部戦線異状なし』と正しく表現していただけていると観戦武官長は固く信じております!ところで『西部戦線異状なし』の他にも、戦争映画の中ではタイトルに誤植が多数見られる作品が幾つかあるのをご存知でしょうか・・・参考までに以下に紹介しておきますね・・・。
■正しいタイトル→ヨーロッパの解放■
●解放→抑圧や支配から解き放たれる事
ヨーロッパの解放
●開放→扉や窓を開け放つ事
ヨーロッパの開放
■正しいタイトル→深く静かに潜航せよ■
●潜航→海(水)中を航行する事
深く静かに潜航せよ
●潜行→犯罪者やスパイなどが身を隠す事
深く静かに潜行せよ
■正しいタイトル→鉄路の闘い■
●闘い→映画公開時タイトル
鉄路の闘い
●戦い→単なる誤植?
鉄路の戦い
■正しいタイトル→鷲は舞いおりた■※映画と小説のタイトル違いなので比較参考まで
●おりた→映画版タイトル
鷲は舞いおりた
●降りた→小説版タイトル
鷲は舞い降りた
さて4ヶ月ぶりの観戦記、如何でしたでしょうか・・・『西部戦線異状なし』に関する疑問点も無事解決(?)し・・・・・・エッ疑問点のもうひとつは何だったんだって・・・(爆汗。いやぁ〜参りましたなぁ・・・(エへへへへ)ご記憶でしたか・・・こりゃまた失礼しましたッ!疑問点のもうひとつ・・・それは『西部戦線異状なし』の登場人物が多くて、主人公ポールとカチンスキー以外は名前がよく解らないって事だったんですよ・・・爆汗×2。そう言う訳で、登場人物の名前を確認する為に、ご丁寧にも登場人物の紹介シーンがあるリメイク版を利用して登場人物一覧比較画像を作ってみましたので、これにてお許しを・・・!アッそれと旧作とリメイク版のラストシーンも比較しておりますので、映画を未見の方はご注意下さい・・・。そうだッ!それと原作・旧作・リメイク版ストーリー進行比較表も完成しております(ちょっと見方が面倒臭いかも・・・)興味のある方は是非ご一読下さい。でもなんか今回の観戦記、やっつけ仕事っぽいってですか(まぁいつもの事なんですが・・・オイオイ)。いやぁ〜流石は見識高い観戦武官の皆さまですなぁ・・・(瀧汗。実は今回の観戦記執筆の影で、巨大なるプロジェクトが侵攻・・・いや進行しておりました。その詳細については当観戦記にて堂々近日公開予定・・・乞うご期待(オイオイ、何時の事やら・・・)【まだまだ続くッ!】
03月31日(金)
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