ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File098】あゝ邦画戦争映画は燃えているか・・・Shall We タンク!【中編】
その型状を見れば、この戦車の車体の特異性が解る・・・異常なほどの車高の高さ・・・よく見ると、あのヘンテコな砲塔・・・なんと搭載砲(機銃)の直下に展視孔がある・・・なんであんなところに展視孔があるのか・・・と疑問に思ったのだが、考えてみれば、あの位置が丁度ブルドーザーの操縦席の位置に合いそうだ。劇中では戦車長がずっと砲塔上に身体を晒しているが、操縦者が砲塔内の操縦席にいる関係で、砲塔内にアレ以上入れないのではないか。実際に戦車の中を見た訳ではないが、本来の操縦席や前方機銃は全くのダミーと言ってほぼ間違いなかろう。転輪懸架装置がない為に走行中の振動が激しく、低速でゴトゴト乗り心地が悪そうなのは、山王ホテルに立て篭もる決起部隊に帰順勧告を行うシーンを見ても一目瞭然。この226戦車だが、映画中では三両が確認できる。それ以上の台数が登場しているシーンは多分合成だ。夕張にあるのは、この内の2両なのだが、そうすると残り一両は?・・・ところが、この残り一両の行方も簡単に判明した。なんと、かの有名?な那須の戦争博物館で、派手な迷彩塗装をされて展示されている。その戦争博物館について書いていたら、それこそHPが出来てしまうので、涙を飲んで割愛する。しかし凄い?ところだと言う事は強調しておく。さて戦争博物館に展示されている226戦車(ここでは大陸で使用された日本軍戦車という全く出鱈目なキャプションがつけられている)の写真を見ると、懸架装置が全くのダミーで転輪もひょっとしたら動かないのではないか・・・とも思えてくる。
※この226戦車、映画公開前に売りに出されていた・・・価格は150万円!那須の戦争博物館の名物館長さんは、この値段で購入したのだろうか・・・アームズマガジン1989年4月号に広告が掲載されていたそうだ。

【果たして、この226戦車のモデルとなったのは?】

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10月31日(金)
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