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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File075】LAST STAND・・・アラ、モ〜ッ忘れたの!¢ス勢に無勢【中編Vol.1】
ところで「遥かなるアラモ」ですが、元来はロシア・ウクライナ地方の民謡「夏の青葉」(北国の短い夏を謳歌する歌)という曲なんですが、音楽担当のディミトリ・ティオムキン(ハリウッド映画音楽界の巨匠)が最初に「アラモ」用に作った主題歌曲をジョン・ウェインがダメ出し≠オてしまった為、ヤケになったティムオキンが自分の故郷の民謡を適当に演奏したところ、ジョン・ウェインがそれを偉く気に入って・・・という曰く付きの曲だそうで、アカデミー音楽賞にノミネートされそうになったのですがオリジナル曲ではないとの事で、ティオムキンはノミネートを辞退した・・・そうです。まぁ当たり前って言えば当たり前の話ですが・・・。でもひとつの映画作品の中から4曲もヒット曲が出た時代・・・古き良き時代だったんですね。戦争映画のテーマ曲や主題歌と言えば、軽快な行進曲やマーチにしか興味のないATFですが、このアラモ≠フ劇中で流れる曲たちには、妙に惹かれるのでした。そんじゃ最後に原詩を掲載させていただきます・・・著作隣接権は切れてるハズですので・・・。

【遥かなるアラモ・・・夏の青葉】
収穫の時、刈入れの時・・・夏の青葉が私を故郷に呼び戻す
豊作の季節、若さがなんとうれしかったことか・・・
あの頃は鯰も空高く飛び跳ねていた・・・

種蒔きの時 刈入れの時・・・少女に向かい愛を囁く時・・・
大地のすぐそばで、若さがなんとうれしかったことか・・・
誕生の時には、妻の側に寄り添いながら・・・

収穫の時、刈入れの時・・・生き続ける時、死にゆく場所
大地のすぐそばで、若さがなんとうれしかったことか・・・
夏の青葉が私を故郷に呼び戻す

大地のすぐそばで、若さがなんとうれしかったことか・・・
夏の青葉が私を故郷に呼び戻す

「アラモ」についての他の作品
「アラモ2(THE ALAMO/THIRTEEN DAYS TO GLORY 1987)」
邦題からは、何か続編みたいな印象を受けるのですが、純然たるリメイク作品で、娯楽映画専門のバート・ケネディ監督によるテレビムービーです。過大な演出を極力押さえ、史実を忠実に再現した歴史ドラマ大作。戦闘シーンも結構迫力あります。アレック・ボールドウィンや故ラウール・ジュリア、ブライアン・キースなどつぼを押さえた配役がうれしい作品でもあります。中規模以上のレンタル店なら在庫してるかも・・・一見アレ!
「アラモの砦(THE LAST COMMAND 1955)」
ジョン・ウェインの「アラモ」より5年早く製作された作品。ストーリーの主眼をジェームズ・ブウイの視点に置いて描かれた作品。主演はスターリング・ヘイドン。若きアーネスト・ボーグナインも出演してます。未ソフト化・・・残念

COIトップページの情報によれば、ロン・ハワード監督により「アラモ」のリメイクが計画されているとか・・・製作はなんとディズニー!「パール・ハーバー」の二の舞を踏み、メキシコ国民を怒らせる国辱映画となるのか・・・?

この辺で「アラモ」のお話は終わりにしときます。私なんかより数十倍も詳しい方々がワンサカいらっしゃいますので、あんまり書き過ぎるとボロがでそうなので・・・さて次回は多勢に無勢≠フ【後篇】アラモ≠ノ並ぶアメリカン・ヒーローを主人公にした作品や、舞台をアフリカに移し、さらに多勢に無勢≠ネ作品を紹介させていただきます・・・【続く】
【一部修正20030217】08/15様よりのご指摘によりALAMO VILLAGE≠ノついての記述を一部加筆

02月13日(木)
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