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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File065】これを観て何を想う・・・何だコ〜リャ 愛のタリホー【ネタバレ警報】
まだ今ほど売れてない頃のラッセル・クロウ主演作品。二次戦下のカナダにある英連邦飛行訓練基地を舞台に、オーストラリアからやって来た志願兵の主人公が一人前の爆撃機パイロットに成長するまでを描いています。これも正確にはBOBとは関係無し。ただ物語中では、地元の女性(夫が出征中)と不倫関係になるストーリーが主軸のひとつ。複葉の練習機やロッキード・ハドソンっぽい爆撃練習機が登場。お察しの通り戦闘シーンはありません。練習中に墜落した教官を炎に包まれた機体から助け出す事が出来ない為、小銃で安楽死させるシーンが印象的。
『壮絶303戦闘機隊1960』
原題は「HISTORIA JEDEGO MYSLIWCA」第二次大戦開戦直後、英国に亡命したポーランド人で編成された自由ポーランド第303飛行中隊の戦いを描いた作品です。ポーランドで製作された為、なんとソ連の代表的戦闘機ヤコブレフYak−9戦闘機≠ェスピットファイア役で登場しているそうですが・・・まあこの戦闘機自体珍しいので価値はあるのでしょうか・・・未見の為、詳細不明。

【その四:これを観て何を想う・・・の事】
このDBWの主な物語構成は、下記の3つのストーリーと言えます。それでは、それぞれについて言いたい放題書いてみましょう・・・。

@BOB時の英国空軍におけるチェコ人義勇パイロットの戦い 
これについては及第点!宮崎○先生を始め、多くの批評家、軍事・模型関連HP、映画鑑賞・批評HPを観ても、飛行シーンや空戦シーンについて貶してる批評は殆んど見られません。そして殆んどの場合、比較の対象が「パール・ハーバー」なんですよ・・・大爆。って言う事は、もし「パール・ハーバー」が公開されていなければこれほど賞賛されなかったって事?いやいやそんな事はないでしょう。以前にも書きましたが、戦後60年近く経った今日、飛行可能な二次戦機を使って映画を撮影する事自体が非常な困難に成りつつあります。そんな状況下で、ハリウッドの様に豊富な資金を持っていないチェコの制作会社が、劇中に実機(後期生産タイプだけど)を登場させたって事自体が素晴らしいのです・・・。戦闘シーンでは多少のCGや「空軍大戦略」「フライト・ジャケット」の使い回し的部分はありましたが、そんな事は些細な事で、例えば航空映画史上最も美しい離陸シーンと言われる「キャッチ22」でのB25の編隊離陸シーンの様に、これらの実機がただ離陸するだけのシーンや飛行しているシーンだけでも、充分評価できるのと同じ事だと思います。迎撃の為に緊急発進したり、独軍用列車を攻撃し撃墜された戦友を救うため、畑に着陸、狭いコクピットに二人乗りして森の木スレスレで離陸したり(「空軍大戦略」の最初にも二人乗りシーンあったなぁ)・・・CGや現用ジェット機では到底味わえないプロペラが空気を掻き回す感触≠ェ伝わってくるような観じ・・・「パール・ハーバー」や「スターリ・・・」「コレリ大尉・・・」では、やっぱ味わえませんな・・・。このDBWでは、それが堪能できるのです。因みに実機飛行には「太陽の帝国」「メンフィス・ベル」「エア・アメリカ」等の制作に参加した「THE OLD FLYING MACHINE COMPANY」(代表:元英国空軍曲技チーム「レッドアローズ」のリーダーだったレイ・ハンナ氏)が協力しています。

A主人公と戦友と英国人女性との三角関係の恋愛ストーリー

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11月03日(日)
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