ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File049】記念連続ドラマ第五夜「プライベート・ライアンとラメルの橋」後編
町の中心部に建つ教会・・・中世以来、この地方一の大きさ・・・の礼拝所には、101空挺隊・・・と言っても僅か1個小隊程度だが・・・の指揮所が置かれており、残り少ない装備や食料が保管されていた・・・「ここから地下へ・・・」ヘンダーソン伍長が祭壇の裏にある隠し階段を下りていく・・・その後に続くミラー大尉と衛生兵ウェイド。そこは地下室があり・・・そして多くの人々の気配があった・・・どうやら町の住民の避難場所になっているらしい。その地下室の片隅に一人の負傷した米兵が横たわっていた・・・ジェームズ・フランシス・ライアン二等兵・・・右脚太腿を砲弾の破片によって負傷している・・・は、地上から伝わってくる銃声をイライラしながら聞いていた「くそっ、僕だってまだ戦えるぞ・・・」傍らに置かれたM1ライフルを杖にして立ち上がろうとしたが、負傷した脚が踏ん張れず、よろけて倒れた。娘が一人、駆け寄って彼を助け起こすと、元の場所へと寝かしつけた・・・「無理シテハダメ・・・」心配気な顔、たどたどしい英語で話す。「くそッー」ライアン二等兵は悔しそうに床を拳で叩いた。傍らの娘・・・名前はエディット、この町の町長の娘・・・は悲しそうに、ライアンを見つめた。そこにヘンダーソン伍長とミラー大尉、ウェイドがやってきた。ウェイドは素早くライアン二等兵の脚に巻かれた、汚れた包帯を切り裂くと、衛生キットの入ったバックから器具を取り出し、治療を始めた・・・傷口に接したナプキンを剥がす・・・ライアンが痛みに耐え切れず叫び声を上げた・・・「モ、モルフィネを・・・」「バカ野郎、モルフィネは重傷者用だ・・・ッ」「僕は重傷じゃ・・・ないのか?」傍らでは娘が心配そうにウェイドの処置を見つめていた。ミラー大尉は、ライアン二等兵の傍らに腰を下ろし言った「君がジェームズ・フランシス・ライアン二等兵か?」「ええッ、でもどうして僕を・・・」ミラー大尉はライアン二等兵の顔を見つめ、暫し沈黙後、徐に口を開いた「君の兄弟が戦死・・・した」ライアンの表情が強張る「ど、どの兄ですか・・・?」「全員だ・・・」「全員?」ライアンの表情から血の気が退いた「俺たちは陸軍参謀総長直々の命令で、君を連れ戻しにきた。直ぐに出発するぞ・・・」頭上に響く銃声は一段と激しくなり、振動が床伝いに伝わってくる。傷の処置が終わると、ウェイドとヘンダーソン伍長が、両脇から力無く足取りの重いライアンを支えて地下室から連れ出す・・・悲しそうな表情で見送るエディット・・・。そんなシリアスなドラマに関係なく、地下室の中に非難した人々は、皆不安そうな表情で身を寄せ合って・・・いない・・・ゾ(何と地下室の奥では、別のストーリーが展開していた)皆一団となって、何かを運ぶ作業に勤しんでいる。人々によって地下室の奥深くに運び込まれる大量の何か・・・って、オイオイビン≠セよ。何か液体が詰まってる。そう言えばこの地域って、○○○の有名な産地なんだって・・・爆・・・半ば酔っ払った町長イターロ・ピアフ(先祖はギリシア系・・・爆×2)が、中心になって作業の音頭を取っていた「さあ皆の衆、もうひとがんばりだで。ナチの連中にゃ一本たりとも渡す訳にゃいかんからなぁ〜ッ」地上で繰広げられている戦争も何のその・・・男も女も老人も子供も、全員がバケツ・リレー方式で、ただ黙々と作業を続けていた・・・。
chap.16生まれつきツイてる!
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07月18日(木)
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