ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File128】男たちの硫黄島・・・Bある星条旗(ハタ)の物語【後編】
第28海兵連隊第二大隊E中隊第二小隊所属:1955年1月24日、生まれ故郷のフェニックスのヒーラ・リヴァー・インディアン保留地にて、過度のアルコール摂取により事故死。彼は海兵隊入隊前からアルコール依存症の傾向があったが、戦後心的外傷後ストレス障害(PTSD)により一層アルコール依存症が重くなっていたと言われている。享年32歳。【追伸】著名なカントリー歌手ジョニー・キャッシュが「アイラ・ヘイズのバラード(1964)」を作り、ヘイズの人生を歌っている・・・後年ボブ・ディランもこの曲をカバーした。
レイニー・ギャグノン(Rene Gagnon)一等兵
第28海兵連隊第二大隊E中隊指揮班所属(中隊伝令):1979年10月12日、職場のボイラー室内にて心臓発作により病死。戦後、星条旗掲揚者という栄光にすがる人生を送っていた。享年54歳。
ジョン・ブラッドリー(Jhon.H.Bradley)海軍三等看護兵曹
第28海兵連隊第二大隊E中隊第三小隊所属(衛生下士官):1994年1月11日、ウィスコンシン州アンティゴーで長年葬儀社を営んだ後、老衰による心臓発作にて家族に看取られて死亡。戦後心的外傷後ストレス障害(PTSD)による不眠症等に長年苦しんでいた。享年71歳。

ついでですが、観戦記ネタの調査中に発見した画像と記事を紹介しておきます。前々回の【File126】男たちの硫黄島・・・@イーストウッドの挑戦で紹介したトニー・カーティスがアイラ・ヘイズを演じた『硫黄島の英雄(THE OUTSIDER/1961)』の画像です。
もうひとつ・・・ジェイムズ・ブラッドリー著『硫黄島の星条旗(FLAG OF OUR FATHERS)』の文中で紹介されているリー・マービンがアイラ・ヘイズを演じた作品ですが、どうやら1960年にNBC系列で放送された『Sunday Showcase』と言う短編テレビドラマ・シリーズの1エピソード『The American』という作品らしいです。また彼は『硫黄島の砂(1949)』にもエキストラとして参加しています。因みにリー・マービンも実際に海兵隊に所属し1944年6月のサイパン攻略戦で負傷、名誉戦傷章を受章しています。一説では彼が硫黄島で海軍十字章を受章したと言われていますが、現在のところ明確な証拠はありません。
そうそう『硫黄島の砂(1949)』のラスト近く、摺鉢山登頂シーンに登場するハロルド・シュリアー中尉は、ご本人が演じています。

【摺鉢山の最初の星条旗】
さていよいよ話は核心に近づいて行きます・・・今までの話は前置きですから忘れてもらっても結構ですよ・・・(オイオイ。話は前後しますが、今回の観戦記の本題は『父親たちの星条旗』では殆んど重要なシーンではなかった最初の星条旗/1stFlag掲揚についてのお話です。話は1945年3月23日、米海軍長官ジェイムズ・フォレスタルが上陸作戦総指揮官ホーランド・スミス海兵中将と共に硫黄島に上陸する五時間程前に遡ります。

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01月21日(日)
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