ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File067】Auf Wiedersehen Steiner・・・【追悼ジェームズ・コバーン】
前回の観戦記でも書きましたが、オーストラリアからの義勇兵・・・セジウィックを飄々と演じています。トンネル用の送風機など、手先の機用さを活かして何でも作る通称製造屋=B脱走時に持っていた大きなトランクにはカンガルーへの土産≠ナいっぱいだとか戦友に言われていましたが、実際は自転車を盗むのに便利な工具とか入っていました・・・脱走に成功する3名の内の一人・・・最も距離の長いスペインルートを選んだのが大正解▼・・。
【ダンディー少佐1964】
『戦争のはらわた』と同じく、ペキンパー監督による南北戦争を舞台にした傑作アクションです。アパッチ族に襲われ誘拐された開拓民の子供を救出する為、北軍兵士と南軍捕虜との混成部隊を率い、執拗に追跡する北軍将校をチャールトン・ヘストンが名演。南軍捕虜のリーダー役のリチャード・ハリスも先日惜しくも世を去りました・・・。本来敵同士である南北両軍兵士を、共通の敵(アパッチ族)に立ち向かわせる設定が秀逸・・・ただ中盤プレッシャーから酒に溺れるダンディー少佐はちょっと・・・。ジェームズ・コバーンが演じたのが、片腕ながら乗馬や短銃身ショットガンを巧みに操り、先住民の内情に詳しいプロのスカウト(斥候)であるサミュエル・ポッツ▼・・どこか後年のシュタイナーに通じる役どころではないか・・・と思うATFなのでした。
【地上最大の脱出作戦1966】
イタリア戦線の町パレルモで、やる気の無い典型的ヤンキー米軍部隊と、町の守備隊である伊軍部隊(同じくやる気が無くサッカー試合の真っ最中)・・・が意気投合し、今さら戦争なんてバカらしいと飲めや歌えのバカ騒ぎに突入・・・味方偵察機を騙す為に戦闘ゴッコを繰広げたり、アホな中隊長をやっつけたり、ドイツ軍の捕虜になって奇想天外な脱出作戦を展開したり、とハチャメチャなストーリーが繰り広げられます。二次戦後、監督のブレイク・エドワーズが息子に「パパは戦争で何してたの・・・What did you do it the war,dadoy?」と聞かれたのが、そのままタイトル(原題)になった傑作風刺戦争コメディ。ジェームズ・コバーンは米軍のクリスチャン少尉を好演。喜劇なんですが妙に考証が凝ってたりします。
【ダーティ・セブン/要塞攻防戦1972】
「ダンディー少佐」と同じく南北戦争を舞台にしたアクション作品。南軍の難航不落の砦を攻撃する北軍ならず者(脱走兵、殺人者、強盗等)部隊≠フお話。ジェームズ・コバーンが演じるのは、このならず者部隊≠率いるペンブルック元北軍大佐。実はペンブルックは元砦の守備隊長。南軍のワード少佐(テリー・サヴァラス)の策略によって妻子を人質に取られた為、止むを得ず砦を放棄、その罪により軍籍を剥奪され絞首刑になる寸前という設定(妻子は殺された)。まあ復讐絡みの作戦な訳です。味方の裏切などお定まりの設定ですが、ジェームズ・コバーン演じるペンブルックは、復讐心を内に秘めたプロの軍人って設定でした。テリー・サヴァラス演じる悪役、南軍のワード少佐が意外な程ヘタレ≠ネのは・・・勘弁な!
【ミッドウェイ1976】
太平洋戦争の帰趨を決した大海戦を描いた超大作。実写シーンや他有名作品の使い回しシーンばかりだとか、実は珊瑚海海戦<Vーンがあるのだがカットされてるとか、日系人女性と主人公の息子とのラブストーリーは無用とかいろいろ言われていますが・・・とにかくオールスター登場でアメリカ建国200周年を記念して製作された作品です。ジェームズ・コバーンが演じたのはマドックス大佐・・・余りにオールスター総出演の為、ちょっと影が薄いのが難点・・・。
【スカイ・ライダース1976】
ジェームズ・コバーンが、テロリストに誘拐された実業家の妻子(実は別れた妻と子で実業家と再婚していた)を救出する為、ギリシア山中の切り立った断崖絶壁の上に聳える難攻不落のギリシア正教修道院に、ハンググライダースタントマンを雇い急襲するプロフェッショナルを演じた傑作スカイ・アクション。将にジェームズ・コバーンの本領発揮と言える作品で、ハンググライダーによる夜襲シーンは秀逸・・・それ以上に、あんなところに修道院を建てた昔の人は凄い・・・としか言いようがない!
【犠牲-ある兵士の死-1985】
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11月24日(日)
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