ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File053】あゝ邦画戦争映画は燃えているか・・・ぐぅれんたぁ〜い・・・ハイッ。い〜あるさんすぅ編
「二等兵物語女と兵隊・蚤と兵隊1955.11.15」「続二等兵物語/五里霧中の巻1956.03.18」「続二等兵物語/南方孤島の巻1956.07.13」「続二等兵物語/決戦体制の巻1957.03.26」「二等兵物語/死んだら神様の巻1958.04.20」「二等兵物語/あゝ戦友の巻1958.12.28」「二等兵物語/万事要領の巻1959.04.19」「新二等兵物語/吹けよ神風の巻1959.10.09」「新二等兵物語/敵中横断の巻1960.04.01」「新二等兵物語/めでたく凱旋の巻1961.01.15」

B.あゝ軍艦旗シリーズ
二等兵シリーズに対抗して日活が製作した海軍版二等兵物語。フランキー堺とブーチャンこと市川俊幸のドタバタコンビが、新兵訓練の海兵団やアマゾネスが支配する南方の孤島、果てはセレベス島メナド降下作戦を彷彿させる、これでも喜劇映画かと驚かされる大爆破シーンが連続する大落下傘作戦で繰広げる、オトボケギャグとちょっと泣かせる人情話。全3作が製作されてます。小沢昭一が3作とも主役二人に振り回される上官の兵曹役で共演し、他に大泉滉、岡田真澄、内藤武敏が脇を固めています。
「フランキーとブーチャンのあゝ軍艦旗1957.01.15」「フランキーとブーチャンのあゝ軍艦旗女護が島奮戦記1957.08.27」「フランキーとブーチャンの殴り込み落下傘部隊1958.01.09」

C.与太郎戦記シリーズ
え〜ッ、毎度バカバカしいお話を・・・落語家春風亭柳昇師匠の従軍戦記を原作に、大映がフランキー堺を起用して製作したドタバタ軍隊コメディ。召集された落語家(はなしか)与太郎が兵営内や前線で繰広げる泣き笑いのストーリー。主演のフランキー堺は本職肌の落語を披露しています。原作者春風亭柳昇始め多くの落語家たちが特別・友情出演しているのも見もの。また伴淳三郎や長門勇が古参兵・上官役で共演し脇を固めています。なんと10ヶ月間で4作品を製作するといった脅威の製作スケジュールです。ひょっとしたらぶっ続けで撮影していたのでしょうか・・・。このシリーズの番外編的作品である高島忠夫主演「陸軍落語兵1971.10.30」を最後に、邦画の正統派軍隊コメディの火は消えてしまいます・・・残念。
「与太郎戦記1969.07.12」「続与太郎戦記1969.09.13」「新与太郎戦記1969.12.27」「与太郎戦記女は幾万ありとても1970.04.18」
D.その他の作品
落語家柳家金語楼主演による「金語楼の兵隊さん1956.05.11」「金語楼の三等兵1959.01.15」「金語楼の海軍大将1959.12.27」俳優加東大介原作・主演による日本喜劇界スター総出演による人情喜劇の傑作「南の島に雪が降る1961.09.29」渥美清が朴訥な兵士を演じた名作「拝啓天皇陛下様1963.04.28」「続拝啓天皇陛下様1964.01.01」等。

【A極道系】
映画のみでなく芝居や講談の中で江戸時代から人気のあるのは極道・・・いわゆる任侠の世界に生きる男たちの物語です。日本映画界でも、多くの任侠映画スターたちがスクリーン狭しと仁義と渡世の義理と人情の中、賭場でサイコロ博打を打ち、出入と喧嘩を繰り返します。そんな極道渡世に生きるアウトローを「星の数より飯の数」「上官の命令は絶対」という絶対的上下階級主義社会である軍隊の中に送り込んだらどうなるか・・・というコンセプトで生まれた?のが、この極道系戦争映画であります。気に喰わないヤツは上官でも古参兵でもぶん殴れ・・・絶対主義的権威をぶち壊していくアウトロー。観客たちは、そんなアンチ・ヒーローたちの活躍に拍手喝采したのでありました。(「タイトル/公開日」)

A.兵隊やくざシリーズ

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08月11日(日)
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