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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File052】あゝ邦画戦争映画は燃えているか・・・独立二等兵やくざ、あゝ激動の大日本連合艦隊燃ゆ編
という訳で8月も既に3分の1が過ぎましたが、依然として毎日暑い日が続いています。もうエアコン無しでは過ごせない体になってしまった自分が悲しい・・・のでありますが。今日、8月9日。57年前の夏、世界で最初の核兵器・・・原子爆弾が広島に続き長崎に投下され、一瞬にして多くの尊い生命が失われました。そういう訳で、今回の戦争映画観戦記は、まず犠牲者の尊き御霊に深く黙祷してから始めたいと思います。気をつけ、黙祷・・・直れ。
さてご存知の通り、今年の夏は戦争映画ファンにとって暑い・・・熱い夏です。まずWOWOWではスティーブン・スピルバーグ&トム・ハンクスのSPRコンビ制作による話題の戦争大作ドラマ「バンド・オブ・ブラザース(略称BOB)」が、CS波では日活系チャンネルNECOでの「29日間ぶっ続け日活戦争映画特集」と東映系の東映チャンネルでの「戦争映画特集」そして8月24日からはジョン・ウー&ニコラス・ケイジの「フェイス・オフ」コンビによる「ウインドトーカーズ」が公開されます。とにもかくにも衛星系での日活&東映系戦争映画特集です。中でも日活系チャンネルNECOで放映される29作品の内、12作品は、このATFも未見の作品で、悲しいかなBS、CS、ケーブル共に未加入のATFは加入者である会社の同僚に一週間分の昼飯を奢り、現在録画して貰ってますが、流石に録画失敗しても、後々の事を考えると強く文句も言えないので、毎日冷や冷やモノなのであります。
という訳で、お久しぶりの定番シリーズ「あゝ邦画戦争映画は燃えているか」は、昨今の邦画戦争映画の衰退を憂う「総論的邦画戦争映画論・・・序章」で逝ってみようと思います。それでは開演です(ブザー)いつもの様に携帯電話の電源はお切り下さい。

【戦後邦画戦争映画の歴史】
さて昨年末から年始にかけて・・・まだHPをオープンし立てで気合の入っていた頃ですが、私ATFは一大プロジェクトに挑戦しました・・・海外で制作・公開された戦争映画を年代順に並べた資料は、WPP社の「No.47 WAR MOVIES 戦争映画大カタログ(白本)」や「No.60 戦争映画 WAR MOVIES(赤本)」に代表される戦争映画本≠フ掲載資料で結構詳しく確認する事ができますが、邦画戦争映画については、最近発売された「新映画宝庫Vol.2ミリタリーヒーローズ 力瘤映画戦場編」掲載の資料に一部併載されている程度で、コレは・・・という資料を見る事ができません。かの戦争映画専門サイト「CROSS OF IRON」でも洋画作品中心の資料だけです。邦画専門のサイトはありますが、戦争映画中心のコレはというサイトは発見できていません。しかたが無い「無いなら自分で、チョチョイと作ってやるか〜ッ」という、ホンの出来心で始めてしまい、年末年始の慌しい世相の中で豪い目にあったのが、本HPに併載している「戦後製作・公開邦画戦争映画リスト」なのであります。何せ資料の少ない分野の事、手に入る文献を片っ端から手に入れ、調べられるサイトは片っ端から検索し、中にはそのタイトルからのみATFの独断的判断によるという、物凄く資料的には怪しい出来ですが、とにかく昭和20年8月の終戦以降に日本国内の映画制作会社・スタッフ・配給会社の手によって公開された作品をピックアップしました。言わずもがなですが、終戦以前は軍部が大きく文化・思想・教育に影響する時代だった為、一種偏った主義主張の下に作品が製作されている可能性が大ですので、戦後の作品中心にリストを編纂しております。(この辺の事情については、過去の書き込み「あゝ邦画戦争映画は燃えているか」各章に詳しいのでご参照下さい。いずれ機会があったら、戦前・中に製作された作品についても調べてみようと思っています)
その資料作成段階で判明したのが、邦画戦争映画についての下記の様な事実です(同時期にヒットした邦画作品名も掲載)

@1945年〜1949年
邦画で戦争をテーマとした作品は、終戦直後から製作・公開されているが、1950年代以前の作品主題は、終戦後の混乱や復員、シベリア抑留、戦犯等をテーマに扱った作品が多く、直接戦闘や軍隊の内部組織などを表現した作品が少ない。
【主な戦争映画】戦争と平和、異国の丘、帰国

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08月09日(金)
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