ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File051】敵うぁ♪地獄ぬぉ♪・・・デェ〜ス・トォ・ロォ・・・いや〜ん♪・・・軍艦洋画編Vol.3
この作品は、以前「海軍コメディ」モノ特集で取り上げたのですが、よくよく観直して見ると、結構駆逐艦がガンバッて登場しておりましたので、再登場と相成りました。1950年代から60年代半ばにかけて、アメリカの喜劇界を代表したスター俳優が、言わずと知れたジェリー・ルイスです。ちょっと惚けたキャラクターで、相棒役のディーン・マーチンと共に「底抜け」シリーズで一世を風靡しました。そのシリーズの中で軍隊を舞台にした、所謂「軍隊コメディ」のひとつが、この「底抜け船を見棄てるな」です(因みにこの作品には、ディーン・マーチンは出演してません)物語はジェリー・ルイス演じる主人公ジョン・ポール・ステックラー七世¢蛻ムが結婚してダイアナ・スペンサー演じる新妻プルーデンスとの熱い初夜を迎えようとした、将にそのとき、屈強な2人のSP(海軍憲兵)が現れ、連行されてしまう事から始まります。実は、主人公が二次戦後に指揮した$V鋭護衛駆逐艦644コーンブラッド号が行方不明になっており、主人公に国家財産の横領&スパイの容疑がかけられていたのです。何ゆえお惚け主人公が艦長に成り得たか・・・これが傑作で、主人公の上官達が終戦で悉く退役・復員(みんな予備役だったのか・・・?)し、次々に指揮権が継承された結果、最後に残った最後任の主人公が艦を指揮する事になった訳なんですが、そこはお惚け主人公、今までまともに操艦などしたことない訳で、其処からまた派手なドタバタが繰広げられるのです。それで艦を修理のために別の軍港へ移動させる事になるのですが、航法を誤って名前も知らない孤島(終戦を知らない変な%本語喋る日本軍がいます)の沖で座礁し、主人公は日本軍の捕虜になり、その間に艦はサッサと移動して・・・なんと伝書鳩で終戦を知った日本軍が、逆に降伏し、その手柄で大尉に昇進したり、と物語が進み、超グラマーな情報部のリタ・ベンソン少尉(ダイナ・メリル)とともに行方不明の艦を探索、そして遂に発見されたコーンブラッド号は、なんと○○になって○○の○に。どうしてそんな事になったのか・・・という原因が大きな問題となって予算委員会の公聴会が開かれ、やっとの事で主人公の無罪が確定、最後は新妻との熱い初夜を迎えるのでした・・・。全盛期のジェリー・ルイスのギャグの演技に比べると、ちょっとパワーダウンな点が感じられますが、まあ楽しめる作品です。で、登場する駆逐艦コーンブラッド号は前述の「眼下の敵」に登場する艦型に似ているのですが、艦上構造物が近代化されており、ちょっと違った艦型にも見えますが、結局は主人公のお茶らけた操艦に振り回されるのです・・・。そうそう戦時中のエピソードで、艦橋で足を滑らせた主人公が爆雷投射機のスイッチを押し、ばら撒かれた爆雷が爆発、怪我の功名で潜没していた日本潜水艦(イ56って艦橋に書いてます)が、海上に飛び上がってくるシーンは笑わしてくれます・・・。
【軍旗の下に】1942
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07月31日(水)
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