ID:47402
ATFの戦争映画観戦記
by ATF
[455606hit]
■【File024】逃げるが勝ち・・・どぉ〜脱走!Part1
コレも異色の脱走モノです。今でこそ日本でもJリーグ≠竍toto≠ナ人気のサッカーですが、今ほどの人気がなかった頃(サッカーファンの方すんません)に製作された(と、言っても海外では昔から人気でしたが)将にスポ根戦争映画。元英国ナショナルチームの選手だった監督(演じるはマイケル・ケイン)率いる連合軍捕虜チームが独軍チームと試合をする事になります。当初は単なる親睦試合の筈が、独軍司令部が聞きつけ、果ては独情報省まで絡んできて、事は国家の威信を賭けたプロパガンダに発展。各地の捕虜収容所から有名無名な選手たちが集められ、独軍の肝入りでトレーニングが開始。そんな中で試合中の警備の手薄さを突いて捕虜を脱走させようという計画がレジスタンスの協力により進行。そしていよいよキックオフの笛が鳴る・・・。出演しているサッカーの神様ペレ≠ェ試合構成の演出も担当し迫力ある試合が展開されます。レジスタンスがトンネル掘って浴槽?をブチ抜くシーンは傑作。ハーフタイムを利用して脱走するはずが、選手魂から後半戦も戦う羽目に。果たして試合の決着は・・・結構ハラハラさせてくれます。「M★A★S★H」や戦争映画じゃないですが「ロンゲスト・ヤード」なんかのアメフトシーンと共通する演出ですな・・・。最後は観客が雪崩れ込んで大混戦、結局脱走は成功?ってことですが・・・。そうそう、コレってスタローン主演だったですね。そんなコトはどうでもいいって思えるほどの作品です。独軍指揮官役のマックス・フォン・シドーって「コードネームはエメラルド」でも独軍士官やってますが独軍服の似合う俳優<宴塔Lングに入ると思うんですけど。
【謎の要人悠々逃亡】
これも異色≠フ脱走モノ。どちらかと言えばコメディ?監督は巨匠ケン・アナキンです。英国の天才科学者の乗機が撃墜されドイツ軍に捕らえられます。身分を隠し捕虜収容所に入れられた彼は、持ち前のずうずうしさで体よく他の捕虜たちを巻き込んで(上手く利用?して)脱出計画を立てる・・・。その脱走方法は他の脱走モノとは大きく異なり、アッと言わせる脱走方法。警戒の厳重さを逆手にとった奇抜な脱走方法です。この脱出方法はここでは書かないでおきましょう。興味ある方は大きなレンタルビデオ店なら置いてるところもありますので、探して是非観て下さい。コメディといいながらも赤十字の捕虜収容所査察シーンなど、結構史実に基づいて描かれてます。ここでも独軍収容所長は結構お間抜け・・・に描かれてます。戦後になって脱走に関わった人物たちが、主人公の科学者がメインゲストのラジオの特別番組に呼ばれて再会、昔話をするといった構成で描かれてます。
【マッケンジー脱出作戦】
珍しいドイツ側≠フ脱走モノです。Uボートのエース艦長(ヘルムート・グリーム)と英国情報部将校(ブライアン・キース)の脱走を巡る駆け引きが描かれたサスペンス仕立てのストーリー。スコットランドの独兵捕虜収容所。厳しい監視の中、ベルリン中央との連絡により脱走計画が立案されます。その計画とは、わざわざ救出の為に危険を冒してUボートが英国沿岸までやって来るというもの。それだけ歴戦のUボート乗員は貴重だったてコトですネ。脱走を成功させる為、仲間の捕虜を犠牲にしてまでも任務を遂行させる情け無用・非情なUボート艦長をヘルムート・グリームが怪演。この人、元ヒトラーユーゲントだったそうですが、どおりで独軍の軍服似合ってるよな〜。独陸海空軍の色々な軍服が一度に拝めます・・・親衛隊っていたっけか?英国内にコレだけ独協力者がいたのかってくらい用意周到な脱出計画に脱帽させられます。ラスト、あと一歩ってところで英軍哨戒艇がやって来て、脱走捕虜の一部のみを救助してUボートは潜航。残念ながら首謀者のUボート艦長他は取り残されるのですが、最後に英情報部将校とUボート艦長が互いに顔を見つめ合うシーンは、二人のその後を暗示(Uボート艦長は軍法会議で処刑¥報部将校は責任を追及され、良くて降等処分、悪けりゃ前線送りってとこでしょうか・・・)してて、結構鬱にさせてくれるシーンです。独軍捕虜の脱走モノって、他にはハーディ・クリューガーの「脱走四万キロ」って作品があるそうですが、こちらは未見・・・どなたかソフトお持ちじゃないでしょうか?
[5]続きを読む
01月21日(月)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る