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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File018】ラインの守り″戦発動記念特集「合言葉はナッツ=v
タイトルは派手ですが、ワクワクするような戦闘シーンはありません。独軍の侵攻により戦線後方に取り残される米軍慰問の楽団を指揮するチャールトン・ヘストンと、それを捕虜にする独軍部隊の指揮官マクシミリアン・シェル(独軍将官役がハマッっています)との、良く言えば男の誇り・名誉を賭けた戦い∴ォく言えば意地の張り合い≠チてとこですか・・・。途中で紛れ込んできた米兵が独将校に疑われトロンボーン?を吹かされるシーンはハラハラ度満点。ラストシーンの小競り合いシーンで、恐らく生まれて初めて撃つであろうチャールトン・ヘストンのシュマイザーは良く当たります・・・残念ながら「NUTS」のシーンはありません。
【真夜中の戦場 クリスマスを贈ります】
独軍侵攻下のアルデンヌ最前線。敵味方の入り乱れる最前線で若き米兵たちが遭遇する悲しいエピソードのお話。イーサン・ホークやケヴィン・ディロンを始めとするハリウッド期待の若手俳優が多数出演のリトル・メジャー作品。戦場の異様な環境の中で序々に精神を病んでいく兵士。最前線で出会った独兵たちとの間の密かな・・・そして束の間の平和。やがて、それらを引き裂く一発の銃声・・・。独軍大部隊に追われ、カチカチに凍った道(アイスバーン)を必死でジープで逃げる米兵たち。迫力満点のシーンです。何処となく作品の雰囲気が「プライベート・ソルジャー」と似てる・・・って思うのは私だけでしょうか。小粒な作品ですが、ジックリ良く作られた作品です。残念ながら「NUTS」のシーンはありません。
【パンツァー鋼鉄師団】
遂に御大登場、っていうか、そうなんです。この作品バルジ戦が舞台だったんですね・・・多くは語りません。ヨーロッパで行われた軍装マニアのコンベンションのアトラクション・シーンを使って映画を作ってしまった・・・という戦争映画カルト部門堂々上位入賞作品です。爆発・発火シーンは全てCG加工。セリフのないエキストラ登場人物たちの年齢が高いのが難点ですか・・・ハノマグもどきの装甲兵員輸送車が良く動きます。マーダー対戦車自走砲は良く出来てますな。チョッチだけですが四号駆逐戦車が登場。その後方には、かすかにティーガーの雄姿が・・・?主人公のブラウ少佐?頭がでかいのかヘルメットが小さいのか・・・。果たして続編は制作されるのであろうか・・・?当然のことながら「NUTS」のシーンはありません。
【アルデンヌの戦い】
おっとタイトルの付け間違い・・・正確には「アムステルダムの戦い」です・・・(爆)マカロニコンバット物の歴史に残る迷″です。まったくアルデンヌの戦い≠ニは関係ないストーリーですが「バルジ大作戦」の翌年公開のため、映画会社の宣伝担当が、いかにも関係ある作品っぽく勝手に名付けたってのが定説・・・。一応バストーニュ戦の如く米空挺部隊と独軍戦車部隊との壮絶≠ネ戦闘シーンはありますけど・・・それにしても・・・名優クルト・ユルゲンスの出演が可哀想です。オープニングシーンで、クルト・ユルゲンスの乗る乗用車が走る、破壊された独軍車両の車列のシーンは、一体何処のイメージなんでしょうか・・・?戦争映画ファンとして、もっと悲しいのは、この映画の中の運河横の独軍司令部から宝石と機密書類を盗み出す<Vーンを使い回して「戦争と友情」って作品の1エピソード(ジョージ・ペパードの作戦シーン)が撮影されている、って事でしょうか・・・(泣)残念ながら「NUTS」のシーンは・・・あったら怒るでしかし・・・。
史実では12月16日に発動された独軍の反攻は19日の時点で最大侵出となり、その後は連合軍の反撃による独軍の後退、防衛戦となり12月24日クリスマスイヴに作戦中止となりました・・・。ただ今鋭意製作中の日本製戦争映画リスト≠ナすが、現在約300タイトルをピックアップしました。果たして年内に完成できるのでしょうか・・・【続く・・・か】
12月18日(火)
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