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ATFの戦争映画観戦記
by ATF
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■【File019】男たちのガチンコ対決
閑話休題<Vリーズ(オイオイ、シリーズ化かよ・・・)第二部は、戦場という極限の空間の中で己の名誉と矜持≠賭けた戦いを繰り広げる男達の物語です。
何をコ難しい事を・・・≠キんません。早い話が、通常集団対集団として描かれる場合が多い戦争映画において、個人対個人、最小ユニット対最小ユニットで行われる戦闘あるいは物語を描いた作品の特集です(エッ、早い話になってないって・・・)
それでは、みなさんを「激突」する男くさい世界へとご招待いたしましょう・・・。

【眼下の敵】
みなさんご存知の通り、戦争映画の名作のひとつにも上げられる作品です。大西洋上で繰り広げられる米駆逐艦対独Uボートのお話です。元商船の一等航海士でUボートの攻撃により妻を失った駆逐艦長(ロバート・ミッチャム)と息子が戦死しているUボート艦長(クルト・ユルゲンス)。お互いの知力と経験を尽くして戦うプロの軍人の世界が、そこにはあります。通常大西洋を舞台にした物語は輸送船団を守る護衛艦と攻撃するUボート戦隊(ウルフパック)のお話が多いのですが、獲物である輸送船と言う第三者を介在させず、狼と猟犬の一対一の物語を構成することにより、対決の物語を一層面白くしています。ラストの駆逐艦長の差し出すタバコを受け取るUボート艦長のシーン。「次はロープを投げないようにしよう」「いや、君はまた投げるさ・・・」う〜ん、海の男のロマンが溢れます。でも原作では水中での両艦の生存者の殴り合いで終わるんですが・・・。

【好敵手】
北アフリカ戦線を舞台に、英軍少佐(デヴィッド・ニーブン)と伊軍大尉(アルベルト・ソルディ)の友情と駆け引きを描いた作品。俗に「マカロニ・コンバット」以外にロクなイタリア兵は登場しない≠ニ言われる戦争映画の通説に反し、この作品に登場するイタリア兵は結構しっかり描かれています。お互い知力を尽し(悪知恵を働かせて)捕虜にしたり、されたりを繰り返しながらも、次第に二人の間に友情が芽生えていきます。史実に従い、結局は英軍が勝利するのですが、ラストシーンで捕虜になった伊軍部隊が移動する場面で、英軍将校が敬礼で見送るシーンは結構ジーンとさせてくれます。英軍のブレンガンキャリアーやダイムラー装甲車なんかウジャウジャ登場して、その方面のマニアの方にも喜んでいただけるかと・・・

【スターリングラード−2001−】
大方の予想に反し、名作と呼ばれる「スターリングラード(西独版)」とは違い、賛否両論なジュード・ロウ主演の新作の方です。皆さんご存知なはずなので深くは語りません。この作品でも、お互いの死力を尽して戦うロシア軍狙撃兵と独軍狙撃兵の一対一の戦いが描かれています。独軍の狙撃のプロフェッショナルを演じるエド・ハリスが渋くて好きですが、あのラストシーン・・・呆気なくやられちゃうのには賛否両論。私ATF的には長い戦いに疲れ全てを観念した¢ヤ度って理解してるつもりですが・・・。実際、もうちょっと狙撃のシーンを描いてほしかったですな。最後の野戦病院での再会のシーン、多くの戦争映画ファンには不評(?)ですが、私は大″Dきです・・・(爆)

【戦闘機対戦車】
最初にこのタイトルを見た時の感想は何じゃコリャ・・・≠烽ヘやカルト戦争映画部門(?)の堂々上位入賞間違いなしであろう作品。北アフリカ戦線を舞台に、部下を機銃掃射により全滅させられた独軍司令官(ロイド・ブリッジス)が本隊からはぐれた1台のパンツァー$車(?)を指揮し、砲撃により離陸できなくなったP40戦闘機を目の敵にして追い掛け回す、という荒唐無稽なお話です。以前にもカキコしましたが、通常では戦闘機の方が断然有利なパターンですが、戦闘機を離陸できなくし、地上を走らせ戦車を有利(でもオットーとハーマン不足)にする、という発想は騎士十字章<cmです。元々テレビ映画として制作されたためメインの出演者はほとんどテレビドラマで有名は俳優ばかり。特に独軍戦車長役のエリック・フレーデン(ラットパトロール)始め、ブレンドン・ブーン、クリストファー・ケリー(以上特攻ギャリソンゴリラ)ボー・ブリッジス(ロイド・ブリッジスの息子、コンバットの常連)など、戦争映画ファンには嬉しい配役ではあります。この作品もラストはジーンとさせてくれます。


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12月23日(日)
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